大楽
おはようございます。FirstMaker~希望のストーリー~大楽聡詞です。この番組は新しい時代を切り開き、日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに感じてもらおうという番組です。この放送は FM 岩手、Date fm エフエム仙台、ふくしまFM、Lucky FM 茨城放送、bay fm以上太平洋沿岸5局をネットしてお送りしていきます。

田巻果奈です。よろしくお願いします。
大楽
今週も先週に引き続きミツフジ株式会社代表取締役社長三寺歩さんをお迎えしています。先週はミツフジ株式会社と福島の関わりについて、企業の素晴らしい取り組みのお話など伺ってきました。
それでは早速今週もウェアラブルIoTの最先端のお話を伺っていきましょう。なお、今週も新型コロナウイルス対策のためリモートでのご出演になります。ミツフジ株式会社代表取締役社長三寺歩さんです。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。
大楽
先週はhamonのお話を伺いましたが、さらに進化したウェアラブル製品を開発されたということなんですが、こちらはどのようなものなんでしょうか。
三寺さん
今まで私たちは服のタイプ、着るタイプのウエラブルを開発して販売していたんですけれども、今回は腕につけるリストバンド型、ウォッチタイプみたいなそういうウエラブルデバイスのhamon bandという製品を発売させていただきました。

リストバンド型ウェラブルデバイス
hamon band
大楽
今までは着ることによって僕たちの心拍数などを測って健康管理ができるということだったんですけど、それつけるだけでいいんですか。
三寺さん
そうなんです。つけるだけで、しかもインターネットというか、ネットワークに繋がなくてもバンドだけで体調の状態を教えてくれるという製品になります。
田巻
ということは脈を測ってわかるということいいですよね。
三寺さん
そうなんです。服で取っているデータとバンドで取っているデータってちょっと違いがあるんですけれども、その違いを越えてバンドだけで正確には分かるようにするというところの開発を行ってきました。
田巻
このリストバンド型にした理由ってありますか。
三寺さん
実はこのリストバンド型、一番最初の製品としてはいわゆる熱中症対策と呼ばれている、暑い所で作業される方向けに製品を開発しました。
このバンドを付けるということはどういうことかというと、暑い中でお仕事されていると体調が突然変わったり突然倒れたりされてる方がいらっしゃると思うんですけれども、こういう方がその(hamonのような)服をわざわざ着てその着た服で体調管理するってすごく大変だと思うんですね。服は服でいいところがあるんですけれども、毎日本当に暑いところで仕事される方にとっては毎日着て毎日着替えるのかっていうところに非常に課題があって、今いる着るタイプがいいっていうところと、バンドでつけるだけの方がいいっていう方といらっしゃるということが色々仕事してる中で分かりまして、今回はバンドで分かるようにすると。
ただ技術的に実は服とバンドってかなり違いがあるので、この違いをどう乗り越えるかって言ったところを一生懸命開発をしてきました。あの産業医科大学という北九州の大学の医学部の先生方とそして病院に、2年にわたって研究開発に一緒に関わっていただいて、熱中症の症状というのは深部体温という体の中の体温が上がっていって熱中症になると言われてますけれども、その体の中の体温がどういう風に変化しているのかっていうのバンドをつけるだけで追いかけていけるという技術を開発しまして、これを今回発売させていただくことになりました。
大楽
今の目の前にあるんですけど、軽いんですよ。



田巻
コンパクトで邪魔にならないですよね。
三寺さん
ありがとうございます。且つ色だけなんですよ、表示されるのが。人ってちょっと面白いんですけど、50とか70って出ると自分で50だったらいいとか70だったらいいとか、あの人の50は安全だけど僕の50は危ないとか勝手に数字で決めてたりしませんか。で、分からないですよねそういう基準決めないと。

田巻
確かにそれぞれ塩梅が違うかもしれないですよね。
三寺さん
なのでもう強制的にあなたは青ですあなたは黄色ですあなたは赤ですというように、色だけで表示するようにしていますので、例えば子供さんでも高齢者の方でもどういう方でも色だけ決めれば自分がどういう状態か分かるというところを実現しました。
田巻
伝達方法は光だけですか。音が鳴ったりとか振動があったりとかするんですかね。
三寺さん
今はちょっと音を鳴らないように設計してまして、振動と色が出るようになってます。本人は確実に、振動しますので自分の状態が変わったっていうのが分かるようになってます。
田巻
ちなみにこのhamon bandはもう販売されてるんですか。
三寺さん
はい。5月から発売開始しています。よろしくお願いします。
手首につけるだけで暑熱リスク対策ができるスマートバンドを本日発売
~世界初の深部体温上昇変化アルゴリズムを使用した通信不要デバイス~ 2021年5月19日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000020122.html
大楽
気になる方はぜひミツフジ株式会社さんのホームページをチェックしていただきたいと思います。
ミツフジ株式会社が描く未来
大楽
ここからはミツフジ株式会社が描く未来についてお聞きしたいと思います。
三寺社長は2014年に前職を辞めて家業を継いで7年目。すでに世界にも注目される企業に発展されていますが、これから未来、会社としてどう想像されていますか。
三寺さん
私IT業界にいたので、IT業界って毎年毎年20%30%ってずーっと成長するんですね。で今日より明日が良い世の中から、今日より明日がひどい、辛い、大変っていう会社にやってきて。ただこの会社はやっぱり他の歴史のある会社と同じように何かの価値があって何かの素晴らしさがあってここまで皆さんに生き残らせて頂いたと思うんですね。それをもう1回私たちは銀メッキ繊維と糸に集中してそこから再スタートを切った。本当に60年以上いろんな方に支持していただいた歴史があったんだなと思うのは色んなそこから新しい需要とか新しいこうこういうことしたらどうだった、こういうこと考えたらとかってたくさん教えていただいたんですね。その結果が今ですから、ウェラブルっていう世界にいます。
ウェアラブルって世界に来て見えてきたものは何かというと、本当にこれから日本や世界が抱える社会課題の重さ大変さということなんです。でも実は日本には素晴らしい技術を持ってる会社がたくさんあって、そんな会社が懸命に技術開発をして素晴らしい商品を出したら、本当に素晴らしい未来が待ってるんじゃないかなと思ったんです。全然違う業界に来て戸惑っていた数年はあったんですけれども、本当に素晴らしい宝物が眠っていてそれを本当にきちんと磨いてこれから挑戦すれば私達が目の前に今ある少子高齢化とか様々な社会課題を乗り越えていける力になるんじゃないかなと思いますし、その課題を解決するお役に立てる会社を一生懸命作っていきたいというふうに思っています。
田巻
ちなみに福島と一緒に描く未来はどんなご想像されていらっしゃいますか。
三寺さん
福島県に来て取材を色々受けた時に質問されてびっくりしたことがあるんです。それがなにかと言うと、「三寺さん風評被害ってどう思いますか」って聞かれたんですね。
要は、実はどんなことしても世の中の人ってよく言う人もいれば悪く言う人もいますよね。やっぱり風評って気にすればするほどずっと続きますよね、批判する人ってずっといますので。だけど福島県とミツフジ、もしくは福島県の皆様と一緒に、福島県を応援しようって思ってる人、この震災を乗り越えて一緒に頑張ろうと思ってくれてる人は世界中にたくさんいるんです。私たちのお客様も、「ミツフジは福島で仕事してるなんて素晴らしいんだ」と「絶対工場に行って色々応援したい」って言ってくださるお客様たくさんいらっしゃるんですね。そういう前向きに見てくださったり前向きに一緒に生きようと思ってくださる方と私たちは生きればよくて、そういう素晴らしい人がたくさんいるって事を福島県の皆さんに伝えたいですし、私達もその一員としてこの福島から世界に挑戦できる日本の製品を広げていきたいというふうに思っています。
田巻
なんかちょっと泣きそうになっちゃいました。我々も福島県出身なので胸がいっぱいです。
大楽
もう少し僕たちもできることをもっと向き合ってやらなくちゃいけないんじゃないかなって三寺さんの話を伺いながら思いましたね。
三寺さん
悔しいですよね。後ろ向きなことばっかいう人ってずーっと批判し続けるので、そこに目を向けた瞬間にどんどん自分も後ろ向きになっていくのでそんなこと気にせずに前に進んでいきたいなと思います。
大楽
是非これからも福島から世界に素晴らしい製品を作って、この世界を変えていただくように頑張っていただきたいと思います。僕たちはそれを伝えていきたいと思います。先週今週とミツフジ株式会社代表取締役社長三寺歩さんにお話伺いました。2週にわたってありがとうございました。
三寺さん
ありがとうございました。
福島の旬な話題!いわきの初夏のドライビングコース
田巻
ここからは私田巻果奈が福島の旬な情報をお届けしていきます。福島の今を知っていただくため、おいしい情報、体験できる情報、ためになる情報など、福島に行ってみたいなと思っていただける話題をお届けしていきます。
今週ご紹介するのはこちら。『コロナが去ったら訪れたい!来年に期待、いわきの初夏のドライビングコース』。
大楽
今はお出かけが難しいですからね。
田巻
そうなんです。なので今回は気持ちだけでもドライブ気分を味わっていただけたらと思います。
いわき市といえば福島県浜通りの南部にある町。あのスパリゾートハワイアンズやアクアマリンふくしまもあるので、いわき市を訪れたことがある人、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
今回はそのいわき市の観光のスペシャリストにお電話をつないで、初夏のドライビングコースを教えてもらおうと思います。お話を伺うのはいわき市総合観光案内所の神永さんです。よろしくお願いします。
神永さん
よろしくおねがいします。
田巻
さっそくですが神永さんおすすめの初夏のドライビングコースを教えてください。
神永さん
ドライビングコースということでテーマを考えてみました。題して『海と空とアジサイでいわきブルーを感じるドライビングコース』です。
田巻
いわきブルー!何かいい響きですね。
大楽
全部入ってますもんね、海と空とアジサイでいわきブルーを感じるということで。そのコースをご説明していただいてもよろしいですか。
神永さん
はい。まずはいわき市小名浜にある三崎公園、こちらからスタートしていただいて、ぜひ展望台、海抜106mからいわき市内を一望していただいて。

三崎公園/いわきマリンタワー
そこから海岸線を県道15号から382号を海岸に沿って行っていただくと塩屋埼灯台、こちらが真っ白の灯台がいわきブルーにとてもよく映えます。
そこからさらに進んで四倉で食事を取っていただいて、その後紫陽花が綺麗な波立薬師、こちらで紫陽花を堪能していただいて、
最後は浜風きらら、こちらでまたお土産など見ていただくととても良いと思います。
大楽
今の神永さんが特に好きな場所っていうのはどちらになりますか。
神永さん
やっぱり波立薬師ですね。
田巻
あじさい寺。
私ご飯を食べた後食後のデザートが欠かせないんですけど、いわきでどこかお勧めなデザート教えてください。
神永さん
このドライビングコースの中だとやっぱり久之浜の菓匠梅月さん。こちらの和菓子がとってもおいしいです。それと小名浜のいわきチョコレートのめひかりチョコですね。

田巻
めひかりチョコ、あれ美味しいんですよ。
大楽
実は僕まだめひかりチョコ食べてないんですよね。田巻さんからずっと聞いてたんですけど。
田巻
めひかりの形をした塩チョコなんですよね。
神永さん
そうなんです。かわいいですよね。
大楽
今度いわきに行ったときのちょっと楽しみが増えました。
田巻
このドライビングコース、大体何時間くらいで回れるんですか。
神永さん
大体3時間から4時間くらいです。
田巻
と言いますと、朝起きてだいたい10時頃から出発して、お昼を食べて回りながら、2時頃に大好きなデザートを食べて……。最高に良いコースですね。
神永さん
ありがとうございます。
田巻
神永さん、本当に本日はありがとうございました。
神永さん
よろしくお願いします。ありがとうございました。
田巻
そして、今日は番組からいわき市の話題のスイーツめひかり塩チョコ5名様にプレゼントいたします。応募方法はTwitterで。番組の最後にお知らせいたします。
大楽
皆様のご応募お待ちしています。
エンディング
2週にわたってミツフジ株式会社代表取締役社長三寺歩さんにお話を伺いました。
大楽
いかがでした、田巻さん。
田巻
先ほども話しましたがもう感動でいっぱいだったんですけれども、福島風評被害だったりとか高齢化だったり過疎化だったりご問題はたくさんあると思うんですけれども、それに打ち勝つぐらい頑張っていただきたいなと思いました。
大楽
そして今週は番組プレゼントのお知らせがあります。先程ご紹介しためひかり塩チョコを5名の方にプレゼントいたします。ご応募は番組 Twitter からお願いします。#firstmaker をつけてご応募ください。当選者の方には番組スタッフからDMでも連絡いたします。詳しくは番組公式Twitter(@firstmaker_jp)をチェックして下さい。皆さんのご意見ご感想、そしてご応募お待ちしております。
そして番組アシスタントはこの方です。