大楽
おはようございます。FirstMaker~希望のストーリー~。大楽聡詞です。この番組は新しい時代を切り開き日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに感じてもらおうという番組です。この放送は FM 岩手、Date fmエフエム仙台、ふくしま FM、LuckyFM茨城放送、bayfm以上太平洋沿岸5局をネットしてお送りしていきます。

田巻果奈です。よろしくお願いします。
田巻
突然ですが皆さん、 YouTubeにこの番組のチャンネルができているのをご存知でしたか?
大楽
田巻さんが出てるスペシャル動画ですよね。ぜひ皆さん見ていただきまして、田巻さんの動画見ましたという報告を、なかなか本人には難しいと思いますので、僕のSNSとか番組の SNSにどんどんお寄せください。宜しくお願い致します。
田巻
私からもよろしくお願いします。
大楽
さて今週は最近よく耳にするドローンによる物流の実用化のお話です。政府が実用化のためのガイドライン作りに乗り出し、すでに実験的に行っている自治体や企業などの課題を整理した上で、新規のドローン物流事業の参入を促すということです。
田巻
ここで言うドローンというのは、小型無人航空機のことですよね。運送業者の人手不足に悩む離島を含む過疎地での実用化が期待されているって言う話、私もニュースで見ましたよ。
大楽
さすがですね田巻さん。この番組を担当するようになって色んなものに興味を持つようになって、意識も高まってきましたね。
田巻
気になりますもんやっぱり。
大楽
なるほど。こうしたドローンによる物流を実現するためには、そのドローンを飛ばすための通信網の整備など、課題は山盛りなんですが、物流だけではなくドローンへの期待というのは他にも様々あるんです。そこで今週は、これまで番組で取り上げた会社の中から、ドローンの開発に注力している企業をピックアップ。過去に放送した内容を改めてご紹介したいと思っています。
今日の話題:株式会社SkyDrive 宮内純枝さん
田巻
今週ご紹介するのは株式会社SkyDriveさんです。「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに掲げ、空飛ぶ車と物流ドローンを開発する、東京に本社を持つ企業です。開発拠点の福島ロボットテストフィールドでは、福島発の空飛ぶ車を世界に発信したいと日夜研究されています。それでは昨年12月の放送、株式会社SkyDrive取締役社長室長宮内純枝さんにお話を伺った模様をお届けしていきます。どうぞお聞きください。
株式会社スカイドライブは2つ大きな軸となる製品、事業があります。1つが空飛ぶ車。人が乗るモビリティです。空飛ぶ車という名前なんですが、分類上は航空機です。もう1つが、カーゴドローンといいます。このカーゴドローンはSkyDriveで名付けて普及させようとしているもので、30キロの物を持てるドローンです。人の代わりに重たい物を持つ、皆さんの頭の中にある未来のドローンというのに近いものです。この2つがあります。
宅配の業者でなくドローンが玄関前に来るというのはすでに色んなところが開発をしています。例えばその屋上にドローンの駐車場があってそこにドローンが自動運行で着陸します。そうするとその専用の駐車場の下が開いてその宅配ボックスのような所に落ちていきます。そういったドローンは実際にもう作っている会社がすでにあるので、「ドローンが物を運ぶ」というのは結構解像度が高い未来です。
現在は福島東京愛知の三ヶ所で開発試験をしています。福島にはロボットテストフィールドと楢葉遠隔技術開発センターっていう2つ大きな施設があります。施設の広大さと試験環境の良さが魅力です。まず作ってるものが大きいので大きな開発施設が当然必要です。飛ばさなければならないので飛ばす距離がある試験場も必要になります。そういう壁があってなかなか航空機のメーカーさんは出てこない、そう簡単にITのようには起業が頻繁に起こりづらい業種ですが、そういう意味ではロボットテストフィールドや楢葉遠隔技術開発センターは巨大な試験施設があり、ここを使わせていただきたいと思ったというのがきっかけです。
空飛ぶ車の開発では、まず軽さにフォーカスをしています。極端な話ですが、SkyDriveのパイロットはダイエットをしています。例えば1 kg 落とすと1 kg 分のバッテリーが積めるようなトレードがあるじゃないですか。そういう意味では、例えばデザイン性を良くするためにここにこういう装飾をつけたいとなった場合、何かで減らす必要があります。軽さは非常に重要なファクターです。
もう1つフォーカスしているのはサイズを小さくするということです。いわゆる目にする飛行機は固定翼がついています。固定翼があるということは滑走路が必要です。そうなるとどうしても離発着のために大きなインフラが必要になります。一方でヘリコプターは滑走路がなくても飛ぶことができます。しかしヘリコプターはやはりサイズが大きいのでどうしても特別なエアポートに行かないと乗り降りできません。SkyDriveでは小さな機体を作って町じゅうにエアポートを作ることができる、インフラがとても軽くなるっていうことを志向しているので、機体をいかに小さくできるという考えも重視しながら設計をしています。車の駐車場2台分で離発着ができるサイズで開発をしているので、コンビニの駐車場の奥から2台分は空飛ぶ車用としたいと考えています。
よく聞かれるのは免許です。小型航空機なので車の免許ではなくパイロットみたいな資格をとらなければなりません。ただそれだと空飛ぶ車が日常的に使われるという、我々の作りたい世界にはならないので、自動運転を目指しています。
人々の心の受け入れの準備としてまずはパイロットがいる、タクシーで言うと運転士さんがちゃんといるというプロセスを経て、最終的には緯度経度を入れると目的地に運ばれるという自動運転が未来だと思っています。今のドローンは実際に緯度経度情報を入れれば行って帰ってくるのでそれを考えると大丈夫だとか、東京でもゆりかもめは無人で運行してますし、技術的にはクリアできる範囲ではあります。
大楽
昨年12月の放送の内容ですね改めてお届けしました。今聞いてもねスカイドライブさんの取り組みでそうワクワクしますよね。
田巻
本当にワクワクが止まらないですね。
大楽
そしてカーゴドローンのことを仰ってまして宮内さんが。物流ドローンこちらはサブスクリプションでもサービスが始まってる、提供中ということですね。どんな内容なのかサービスを知りたいという方はですねぜひあのネットなどでお調べいただければと思います。それでは1曲挟んで後半も株式会社SkyDrive取締役社長室長宮内純枝さんとのお話過去の放送を振り返っていきます。
スカイドライブのこれからの未来
大楽
今週はドローンの開発に注力している企業をピックアップ。株式会社SkyDrive取締役社長室長宮内純枝さんにインタビューした過去の放送を再編集でお届けしています。
田巻
後半はスカイドライブのこれからについて昨年12月に放送した内容からお届けします。どうぞお聞きください。
スカイドライブの未来について、これからの取り組みについてです。2020年の夏に「人が乗って飛ぶ」という有人飛行試験を公開で行い、これがまず大きな一歩になりました。世界113カ国で報道され、日本よりもアメリカの方が何倍も放送されました。アメリカでは航空機への興味が強いことに加えて、日本製のモビリティに期待していただけていると感じました。これがまず大きな第一歩になったと思っています。次のステップは2023年です。国交省経産省が事務局になり民間企業や大学の先生が参加している空の官民協議会で決めたロードマップがあります。ロードマップでは2023年度に空飛ぶ車の事業化をする目標になっており、そこに焦点を当てて開発を進めています。2023年には社会実験ではなくちゃんとビジネスとして空飛ぶ車を飛ばすという目標です。タクシーのように運転手がいてお客さんが乗る2023年を目指しています。
その後は自動運転に向けての開発が進んで行くと思います。実際に飛べて公道も走行できるとなると航空法と道路交通法と二つの法律をまずクリアしなければならないという難しい話があります。また、技術的にも、車は安定するために比較的重たく作られており、軽くすることにコストをかける必要はそれほどないモビリティなんですが、航空機は軽くすることが第一のため相反する志向になっています。モビリティとしてどう正しく融合させていくかという課題はあります。タイヤも重いですし、車ではエアバックなどが出ますが、それを空飛ぶ車に置き換える時にどんなものになるのかなど、考え始めるととてもきりがないほど色々あります。最終的には走って飛ぶパーソナルモビリティということをコンセプトとしておいています。上り方としては、まず走ることは今現実にたくさんの自動車が成し得ていることですが電動で小型の回転翼で飛ぶっていうのはなかなか今成し得てない現実です。例えばこういったボールペンを真ん中で二本の指で持つことはできますが、これが物干し竿になったら重さもありますし長さもあるので真ん中をつまんで安定して持っていることは難しいです。小さいもの、ドローンを大きくするだけでしょっていうこともそれも間違ってはいないんですけれども、そこの難易度はシンプルな難易度ではないのです。
大楽
今週は株式会社SkyDrive取締役社長室長宮内純枝さんのインタビューを再編集してお届けしました。今2021年で2年後2023年度には空飛ぶ車がサービス開始というね。
田巻
このサービス開始っていうのはタクシーということですもんね。
大楽
そうですね。最初はタクシーで僕たちが運転するわけではなくてやはり他の方が運転するというのが最初の取り組みだというのをおっしゃってましたね。
田巻
それが2年後という。楽しみですね。
大楽
そして先日3月27日プレスリリースされたのが2025年大阪関西万博に向けた空飛ぶクルマの開発現場にあの井上国際博覧会担当大臣が視察に訪れたニュース、出ていましたが、この大阪関西万博ではもう当たり前のように車が空を飛ぶということで。
田巻
そうなんです。大阪でも空飛ぶ車がすごい期待されてるみたいなんですよね。
大楽
どんな形なんでしょうね。
田巻
どうなんでしょう、ドローンが大きくなったっていうイメージですよね。
大楽
そうですね。もうそのドローンが大きくなった事態がわからないので想像が追いついてないんですけど、まぁあの車が空を飛ぶんでしょうね。
田巻
そうですね。プロペラがあって。
大楽
株式会社 SkyDriveさんの今後の活動もですね引き続き追いかけていきたいと思います。またその際は番組でも紹介していきたいと思います。
エンディング
大楽
今週はこれまで番組で取り上げた会社の中からドローンの開発に注力している企業ピックアップということで株式会社 SkyDrive取締役社長室長宮内純江さんにご出演いただいた放送内容を再編集してお届けしました。田巻さんどうでしょう、いかがですか。
田巻
空飛ぶ車楽しみで仕方ないですよね。でも空飛ぶ車だけではなくて、スカイドライブさんは若い技術者さんもたくさんいるそうなんですよ。なのでこれから進路に迷ってる方とか技術系に就きたいなって思ってる方はこういった企業もありなんじゃないのかなって学生目線ですけどすごい思いました。
大楽
僕は昔ロボットがすごい好きだったので、空を飛んでみたいって夢のまた夢だったんですよね。それがやっぱりこのタイミングでかなうんだって。昔やっぱり20年ぐらい前にあったら進路として一つの選択肢に欲しかったなって思いました。
田巻
確かに今の人たち進路が広がりまくりますよね。
大楽
うらやましいですね。奥深いドローンの世界、いかがだったでしょうか。もう僕たちの生活に欠かせないものになっています。多くの皆さんに興味を持っていただければと思います。
そして番組アシスタントは……