大楽
おはようございます。FirstMaker~希望のストーリー~。大楽聡詞です。この番組は新しい時代を切り拓き、日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに感じてもらおうという番組です。

田巻果奈です。よろしくお願いします。
大楽
この番組では公式サイトがありまして、毎週オンエア内容をテキストデータ、文字でもご紹介しています。これがオンエアレポートというブログなんですよね。
田巻
はい。放送後に毎回読んでるんですけれども、色々なジャンルからゲストをお迎えしてるんだなって改めて思います。毎回新しい発見ばかりですよね。私自身出演してる身ではあるんですけども、すごい勉強になってます。
大楽
田巻さんは大学3年生ですから、卒業後のこともそろそろ考える時期だと思うんですけど。
田巻
そうなんですよね。
大楽
いろんな企業のことを知る上で結構この番組って参考になってるんじゃないですか。
田巻
そうなんですよ。将来のこと考える時期なんで、毎回番組を通して社会勉強させてもらってますね。
大楽
何かすごいなあ。
田巻
知れば知るほど夢も広がるし、世界は広いなぁって感じます。
大楽
就職活動の参考にもなっているらしいとこの評判の番組、オンエアレポートも併せてね、今週も楽しんでいただきたいと思います。今日もエフエム岩手、エフエム仙台、ふくしまFM、IBS茨城放送、bayfm78、以上太平洋沿岸5局をネットしてお送りします。
今日のゲスト:株式会社ホップジャパン 本間誠さん
大楽
FirstMaker~希望のストーリー~。先週に引き続き、今週も株式会社ホップジャパン代表取締役社長本間誠さんをお迎えしてリモートでのご出演になります。本間さん、よろしくお願いします。
本間さん
よろしくお願いします。
大楽
ホップジャパンさんではクラフトビールの販売もされていますが、そちらでは何種類ぐらいのビールがあるんですか。
本間さん
タンクが今1000 L のタンクが6本と2000Lが2本、あとその熟成タンクが2本ということで、ありますので、そのタンクの数だけ種類が理論的にはできるということになってます。今現在は3種類、今週もう1種類できるので4種類なんですけども、将来的には7種類ぐらいを常時置ければなという風には思っております。
大楽
7種類くらい。なるほど。
本間さん
味的にはですね、7種類、色んなスタイルのものを取り入れたいと思っているんですけれども、1つテーマがありまして、ここは大自然の中にあるブルワリーなんで、それをこのラベルの表記にしたいと。おしゃれなデザインとかはいくらでもデザイナーに頼んで作れるんですけども、そこにしっかりしたコーディネートを入れたいと思っておりまして、この大自然の中にあるブルワリー、それをただの形容詞ではなくてですね、もうなんかいっその事根本的なもので表現したいと。そういうことからその陰陽五行をテーマにしてます。で、木火土金水プラス月・日で7種類をラインナップという形でそれを月火水木金土になるので毎日を違うビールを飲んでいただけるというような形で。
大楽
そういう意味で7種類ということなんですかね。
本間さん
はい。
田巻
なるほど。面白いですね。
これから目指す事業
大楽
ホップジャパンさんがこれから目指す事業についてちょっとお話の方を伺っていければと思うんですが、現在はクラフトビールの醸造やりまして販売されてますよね。そしてホップ栽培に取り組まれていますけど、将来的にはどういったところと言うか、目指されてるんですか。
本間さん
まずこの成り立ちが田村市の中でも一番奥地と言うか、都路町のその貢献の上にありますので、そのビールをどうしても販売中心になるんですね。で地元の人に飲んで頂きたいので、普通であれば樽に入れてその場で飲んでいただくのが一番ビール売る上で効率がいいんですが、
大楽
一番おいしいときですよね。
本間さん
それかまた樽をビアパブに出すと。ただそうするとビアパブが福島には少ないので、東京の方に出すしかなくなるので、そうすると地元に密着した地元の人に愛されるブルワリーになりたいっていうのができないんで、瓶ビールをまず中心に売ることを考えた設備設計にしていますので、その瓶ビールをどんどんまず物販で出して、このビールの事業をしっかり作っていくということが一番大事ではあるんですけれども、ただそれだけではこのせっかく東京ドーム1個分あるグリーンパークの施設でやる、しかも被災地でやる意味がないので、徐々に人を呼び込んでいきたいと思っております。そのためのきっかけになるブルワリーっていうことでもありますので、これからは並行してこのグリーンパークにもともとあった施設を利用しながら、人を呼び込むようなことを考えています。
大楽
なるほど。僕たちとしてはクラフトビールって飲むのは一番いいのはやはりそちらの都路の方に行って飲むのが一番いいとは、おいしいのは飲めるとは思うんですけど、東京ドーム1個分あるんで、何かこう宿泊できるような環境とかもあるんでしょうか。
本間さん
はい。このグリーンパークの中にはもともとオートキャンプ場はあって、それは結構設備も充実しているんですけれど、どうしてもここだけぽつんと今まであったような形で他が使われていないと。あとちゃんとしたホームページなんかもできていなくて、市のホームページに電話があるだけみたいな形で全く活用されていなかったんで、
大楽
窓口がなかったんですね。
本間さん
それを指定管理業務を今後当社で請け負うことになりましたので、キャンプで宿泊していただいて、クラフトビールを飲みながらものすごく綺麗な星空を見ていただくとか、そういった打ち出し方をしていきたいなと思っております。実際に全国でも星の見えるランク付けがあるそうなんですけども、この都路の空は1番星がきれいに見えるランクになっているようで、びっくりするぐらい星綺麗です。雲かなあって思うような天の川が見られちゃう。
田巻
そんなに。
大楽
雲かなって思うくらいの天の川ですか。
田巻
見たことないです。
大楽
ちょっとそれは見たことないです。
本間さん
みんなびっくりします。色々たき火とかしてですね、いろいろ照明のデコレーションなんかもしてるので、そこでこうビールを飲みながらというようなイベントをやってて、じゃあ星空タイムということで一気に灯りを落とすとバッと夜空の天の川が広がる……。
田巻
それ最高じゃないですか。
本間さん
その時みんな「これ雲?」みたいな感じなんですよ。
田巻
お酒も飲めて、バーベキューもできて、星も見れる、でスポーツ施設もあって。最高ですね。
大楽
まだまだお話は尽きないところですが、後半はホップジャパンの本間さんが考える未来についてですね、お話伺っていきたいと思います。
循環型社会の未来について
大楽
今週は株式会社ホップジャパン代表取締役本間誠さんにお話を伺っています。本間さんはシアトルの留学以外にもですね、海外旅行が趣味だったそうですけど、海外っていうのご覧になってきて、日本の循環型社会のあり方、どのようにご覧になってらっしゃいますか。
本間さん
元々日本って江戸時代から続く循環型の社会だったと思うんですけど、いつしか何でも手に入る時代とともに、そういったプロセスを大事にするっていうところが失われてきたのかなーと思ってます。稲から、それが米を取って、その稲もどんどん活用して、灰になってからも活用していた、そういう素晴らしい循環社会のベースが遺伝子が中にあるので、それをもう一度見直しかな、と思っていまして、それをですね、この誰もが笑顔になるビールっていうものをもって表現したいなーというのが私の夢なんですけど。
大楽
なるほど。そうしますと、一次産業でありますホップを作られてまして、で、その後今現在というのはクラフトビールの醸造されてるわけですよね。先ほどお話しいただきました今東京ドーム1個分のそのグリーンパークがあります。そこで皆さんに来て集まっていただいてっていうところまではわかったんですけど、その後こう循環型にするためにはどのような感じのことをお考えなんですか。
本間さん
はい。循環するっていうのはモノでもありヒトでもありコトでもあるということで、まずたくさんの人に来て頂いて、例えばこのホップの収穫体験ですね、ホップを収穫していただいて、そのまま新鮮なホップをお釜に入れると。で、そこでできた自分達が関わったビールだって言うのを今度また飲みに来てもらうということで、この作る位置の部分から、それができた、でそれをまた来て楽しむ、という風にヒトがまず循環すると。でその過程でいろんな地域の物産、あと観光地があるので、そういったところにも案内して、みていただいて、この地域に行きヒトの流れが広がっていくということがあって、その中にはまたコトの広がりもあって色んな体験ができる。本当に夢なんですけど、このグリンパークの中で例えばもう乳牛も飼って、ここで。牛に家畜のえさとして麦のカスを与えて、それで牛乳を絞って、それでチーズを作って、でピザを焼くと。
田巻
素敵。
本間さん
ピザの生地もですね、ホップの酵母を使って発酵させる。今ちょっとホップ酵母のパンを友人に作ってもらったりはしてるんですけど、そういうのを1つ1つ育ててますね。ここの中でそういうサイクルを見せられるといいなと思いますね。
大楽
でもあれですね、そうやってその本間さんの考えがあって、みんながこう集まってくると、例えば僕たちもグリーンパークに行くと新しい体験ができるじゃないですか。これまでできなかった体験ができると、またそこに新しい発想ができると思うんですよね。でそれがあの僕たちが実現できなくても次の世代にこうバトンを渡すことができるし、それがもう生きる上での循環みたいなもんでもありますよね。
本間さん
そうですね。やはりこのプロセスが見えるとそれをつなぐ人ができてくると。例えばこの位置でつながりマルシェということで自然発生的にいろんな人が集って出店を出すっていうイベントが開かれるようになったんですけども、これを企画して中心になってるのが本当に若い、一昨年まで福島大学生だったんですね。大学の時に起業して。大島くんっていうんですけど、キッチンカーで川口村のそば粉を使ってそば粉ワッフルっていうのを売ってるんです。
KOKAGE KITCHEN
https://www.facebook.com/pg/KokageKitchen/posts/
キッチンカーで新たなチャレンジ!(田村市地域おこし協力隊:大島草太さん/田村市都路町)
http://www.npo-abukuma.org/20200527004-2/
田巻
新しい。
本間さん
それで、そのキッチンカーを1台まずここで出していたら、地元の方達も「面白いね、私も出そうかしら」というので本当にお店が増えてって自然発生的にこのマルシェができる。この大島くんがいたので、この若い力でいろんな地域のお年寄りから繋がってこういうイベントに繋がっているので、本当に若い人の力、彼の発信力でいっぱい色んな若い人が来てくれて、もう地域の人もすごく喜んでて、それがどんどん回ってって今はこのつながりマルシェということで月第1第3の日曜日にやっていたんですが、これがだんだん固定化してってですね、マルシェが常設できるといいなと思っていますし、それが次の目標として持っているんですけどね。
大楽
本間さんの夢がどんどん広がっていきますね。
田巻
本当に夢のあるお話ありがとうございました。最後になるんですけど、新しい地方を作るために産業起こそうとしている人、私のような学生達に向けてメッセージをお願いできますか。
本間さん
はい。今申し上げた大島くんのようなですね、若い人の可能性って素晴らしいって思ってます。よくゆとり世代がどうのって言われますけど、あの素晴らしいと思うんですね、今の子達って、こう自分がやりたいっていうことに対するその情熱っていうのはむしろ昔の人よりもあると思ってますので、地方にどんどん来てもコンビニあるしインターネットで繋がってるので、環境の良いところでですね、自由にその個性を伸ばして頂きたい。で本当に今そういう時代が来てると思うので、そういうやりたいと思ってることがあったらそれをどんどんやってほしいなと思っています。その一つのきっかけになるような場所ですので、一度是非来ていただければと思います。
田巻
ありがとうございます。
大楽
ありがとうございました。先週、今週と2週にわたって株式会社ホップジャパン代表取締役本間誠さんにお話をお伺いしました。本間さんありがとうございました。
本間さん
ありがとうございました。
田巻
ありがとうございました。
エンディング
大楽
先週と今週は株式会社ホップジャパン代表取締役本間誠さんにお話を伺いました。聞いてきてどうでした。
田巻
はい。私大学で持続可能な社会とか、作り方を学んでいるんですけど、なんかヒトも動物もそのモノも全部が巡回してるっていうのを初めて知って、そういうサイクルを作れるんだなっていうことにすごい驚きました。勉強になりましたね。
大楽
本間さんそれに真剣に取り組んでらっしゃいますもんね。
田巻
そうなんですよ。0次産業から、その六次産業まで全部を一貫してその田村町でやってるって事が凄いですよね。あんまりないというか。
大楽
今まで一次産業二次産業三次産業……六次産業までの人はいたけど、そこで完結してしまってそれをもう1回0にこう戻すって考えを僕も初めて聞いたんで、
田巻
ないですよね。
大楽
なかったです。そしてやっぱり僕はね、雲かなって思える天の川を見たくなりました。
田巻
ほんとですね。そんなにあそこ見えるんですね。
大楽
そうなんですよ。だからぜひあの地元に帰ったときにもね、グリーンパークに行きたいなと。
田巻
思います。
そして番組アシスタントはこの方です。