【SkyDrive】2020年12月19日放送分

大楽
おはようございます。FirstMaker ~希望のストーリー~。大楽聡詞です。この番組はふくしま FM と茨城放送の2局をネットしてお送りしていきます。
新しい時代を切り開き日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに感じてもらおうという番組です。

そして番組アシスタントはこの方です。

田巻果奈です。今週もよろしくお願いします。

よろしくお願いします。さて12月も後半ですよ。

早いですね。

今年ももう残り10日余りということなんですけど、どうでしょう。やり残したことありますか。

今年はコロナもあっていろいろあるんですけど。

いっぱいある。

いっぱいありまくりで。
いやもう海外旅行とかも行きたかったですし、短期留学とかもしたかったですし。でもあえて言うならダイエットですかね。今追い込みダイエットしてます。

なるほど。それに関しては本当僕コメント控えさしていただいて。

サウナスーツ届いて。先週。それで。走り出しました。

すごいなあ。でもねえもうダイエットのことは僕はもう言わないでほしいです。

え、何でですか。

本当は週4日ペースでジムに行こうと思ってたんですよ。

だいぶすごいんじゃないですか。

で、会員に改めてなったんですけど、週5日で行ったのが1週目だけで、今週1回です。

ありがちなんですよ。それ週1もあんまり行かなくなりますからね。

やっばいなあ。

私この夏やめました、ジム。

いやあ僕そういうのないと行かないんで。

頑張ってください。

頑張ります。
というわけでですね、番組では前回初ロケに行きました。そしてですね、また先日も別のロケ地に取材に行ってきたんです。

そうなんです。

はい。近々、来年、その模様を放送しますので番組のツイッター、そしてブログもですねチェックしていただきたいと思います。

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大楽
さて、今週もゲストをお招きしました。
今年の放送もあと2回ということで今年を締めくくる話題はですね、もっと未来のこと、もっともっと未来のことと思っていた空飛ぶ車についてです。

今日のゲスト:株式会社SkyDrive 宮内すみえさん

大楽
それでは早速今日のゲストをお呼びしましょう。株式会社 SkyDrive 取締役社長室長宮内純枝さんにお越し頂きました。宮内さんよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

大楽
それではですね、株式会社 SkyDrive、簡単にご紹介していきましょう。会社は東京都新宿区。航空機、ドローン、自動車それぞれの分野のエンジニアを中心に立ち上げたスタートアップ企業です。2012年有志によるメンバー達で立ち上げた団体CARTIVATORを創設。このCARTIVATERがベースとなり株式会社 Sky Drive を設立。南相馬市の福島ロボットテストフィールドを開発拠点の一つにした空飛ぶ車、こちらの実現化を目指し今年初の公開有人飛行を行い話題になりました。

株式会社SkyDrive
https://skydrive2020.com/
一般社団法人CARTIVATOR
http://cartivator.com/

『空飛ぶクルマ』を開発する SkyDrive(スカイドライブ) 世界初披露の機体「有人機 SD-03」で、公開飛行試験を成功
https://skydrive2020.com/archives/3506

それでは改めて宮内さん、株式会社SkyDriveの事業内容詳しく伺ってもよろしいですか。

宮内さん
はい。ありがとうございます。
株式会社SkyDriveは2つ大きな軸となる製品・事業があります。1つが空飛ぶ車と言います。それは人が乗るモビリティですね。で、空飛ぶ車という名前なんですが、分類上は航空機です。

大楽
なるほど。

宮内さん
もう一つがカーゴドローンと言います。

このカーゴドローンは弊社の方で普及させようとしてるんですけれども、重い荷物を持てる、30kgの物を持てるドローンでして、皆さんが多分想像するのはおもちゃのドローンだったり、あとビジネスで使われてるってなると撮影とかそれが多いと思うんですけれども、SkyDriveが作ってるドローンは30キロ持てるので、「人の代わりに重たい物を持つ」。なので、宅配便とかで重たいものを運ぶっていう、多分皆さんの頭の中にある未来のドローンっていうのに近しいかなと思いますね。この2つがあります。

大楽
将来的には、ピンポーンっていって、宅配の業者の方が来るんじゃなくて、ドローンが玄関前まで来るってことですよね。

宮内さん
それはもうすでに色んなところが開発をしていて、例えばその屋上にドローンの駐車場があってそこにドローンが自動運航で着陸しますと。そうするとその専用の駐車場の側面、下ですね、下がぱかって開いて、その宅配ボックス的なところに落ちていくと。そうすると、それは実際にも作ってらっしゃる会社さんとかもいるので、

大楽
違うんですね。

宮内さん
なのでそのドローンが物を運ぶっていうのは結構解像度が高い未来ですね。

田巻
知らなかったです。ドローンって何か未来がありますね。

宮内さん
そうなんです。あのドローンに何を積むかで、カメラを積むとか、何を積むかで仕事が変わってくる感じですよね。

大楽
なるほど。今ちょっとお話をいただいたんですけど、宮内さんから見たSkyDriveってどんな会社なんですか。

宮内さん
そうですね、技術的に前例がないことをしてるっていうのはもうひしひしと日々感じてます。
例えば、製品化してなくても論文はどこかの大学の先生が出しているとか、ネットサーフィンすると何かしら文献があったりするっていうのが多くのことにおいて言えると思うんですけれども、空飛ぶ車においてはやはり前例がない、誰も作った人はいないっていうところがあるので、本当にまさにゼロイチの仕事だと思ってますね。
で私の関わり方としては、空飛ぶ車というのは、その技術的な難易度もそうですけれども、社会の皆様に受け入れていただかないと実際飛ぶことはできないと言いますか、産業にはなっていかないので、いかに私たちのスタンス、姿勢を PR していくか、とか、その空飛ぶ車が安全である事っていうのを、事実として技術のメンバーは一生懸命作ってくれてますし、私としてはその伝え方としてきっちりとこの機体が安全安心ですねという風に発信していくっていう風な役割で関わらせてもらってますね。

大楽
今お話あったように、ゼロイチの会社さんっていうのは自由な社風なのかな、って僕は思ってるんですけど、どんな方々が集まってくるんですかね。

宮内さん
そうですね、発想としてはやはり凝り固まってないってはすごく大事だなぁというふうには思いますね。ただ一つのものを作ろうっていうその目標意識っていうのはすごくみんな高いので、自由でいろんな方向に皆が行ってなかなかまとまらないってことはないですね。

大楽
平均年齢は何歳くらいなんですか。若い人が多いですか。

宮内さん
いや、そんなことはなくて、ここが多様化で私が好きなところなんですけれども、まずですねあのCTOの人間は61歳ですね。

大楽
そうなんですね。

宮内さん
はい。一方で20代前半のメンバーもいて、年齢的にもそのキャリアの背景としても、かなり多様化が成し遂げられているっていう。

大楽
いろんなところから。

宮内さん
そうです。新鮮な考え方もそうなんですけれども、やはりみんな一人一人がその専門性が高い人でして、その専門性っていうのを一二に集めてくるとあんまり年齢っていうのは結果的に関係がなく。

大楽
この後もSkyDriveについていろいろお伺いしたいと思います。


空飛ぶ車

大楽
今週は株式会社 SkyDrive 取締役社長室長宮内純枝さんをお迎えしています。後半はSkyDriveが開発中の空飛ぶ車について伺っていきたいと思います。
現在の福島・愛知・東京の三ヶ所で開発試験をされていらっしゃるそうですが、この「福島」、選ばれた理由っていうのをちょっと教えて頂きたいんですが。

宮内さん
はい。福島にはロボットテストフィールドとあと楢葉遠隔技術開発センターっていう二つ大きな施設があるんですけど、ご存知です?

福島ロボットテストフィールド
https://www.fipo.or.jp/robot/

楢葉沿革技術開発センター
https://naraha.jaea.go.jp/

大楽田巻
知ってます。

宮内さん
で、私も福島ロボットテストフィールドも何回も行かせていただいてるんですけれども、やはり施設の広大さっていうのと試験環境の良さっていうのが私たちにとっては魅力でして、これ航空機を作った経験がある人なんてまあまあいないのであのピンとこないんですけど、まず作ってるものが大きいので大きな開発施設が当然必要です。

大楽
確かに。

宮内さん
とばさなきゃいけないので、飛ばす距離がある試験場も必要になるんですね。そういう壁があってなかなか航空機のメーカーさんは出てこない、そう簡単に IT のようには企業が頻繁に起こりづらい業種なんですけれども、そういう意味では、ロボットテストフィールドさんだったり楢葉さんだったりっていうのは、結構巨大な試験施設っていうのがありまして、我々はここを使わせていただきたいっていう風に思ったというのがきっかけですね。

大楽
あの空飛ぶ車を作る時に形であったり大きさであったりとか、あとはやはり走行距離とかスピードとか、そういったものがすごく気になるんですが、今現時点ではどのくらいまで進んでるんですか。

宮内さん
そうですね、まずは軽さにフォーカスをして開発を進めています。で、極端な話ですけれどもSkyDriveのパイロットはですね、ダイエットをしてます。

田巻
そこも関係あるんですか。

宮内さん
はい。

田巻
じゃあ何kg以上だったら乗れないとかもあるんですか。

宮内さん
そうですね、そのパイロットが例えば1 kg 落とすと、1 kg分のバッテリーが積めるみたいなトレードオフがあるじゃないですか。

大楽
なるほど。

宮内さん
そういう意味では、例えばデザイン性を良くするためにここにこういう装飾をつけたい、と思いますと。そしたら何かで減らさないといけない。

田巻
そういうのがあるんだ。

宮内さん
そのすごくですね、グラム単位での管理と言いますか、もう軽さは非常に重要なファクターですよ。

田巻
やっぱりこれが一般の方に実用化してくるってなったら重さについてもなんか、いろんな人が乗るから、いつかは解決しなきゃいけないものですよね。

宮内さん
そうですね、ただ意外と、地方とかに行って小型の航空機を乗ろうとすると、体重は記入しなきゃいけないです今でも。

田巻
そうなんだ。

宮内さん
そうなんです。大きい旅客機とか乗ってるとそんなことはないんですけれども、書いたりします。なのでそういう運用っていうのは小型飛行機ですと、今も行われていますし、我々も将来的にはあの、なんでも OK ですっていうわけにはそう簡単にはいかないので、

大楽
分かりました、あのエレベーターの体重を見るみたいなことですね。急にだから(制限体重)600kgとか、あれと同じような感じってことですよね。

宮内さん
そうですね、何かしら制限しないと。

大楽
例えば200kg以内とか。

宮内さん
そうですねそうですね。

大楽
全然僕たちの着眼点と言うか見なくちゃいけないところが製作の方だと違いますよね。

田巻
違いますね。

宮内さん
なので軽くするっていうことと、あともう一つその特徴的というかこだわってるところはサイズを小さくするということでして、やはりまず固定翼――分かりますかね、そのいわゆる多分目にする飛行機っていうのは翼がついていますよね。固定翼があるって事は滑走路がないといけないんですね。そうなるとどうしても離発着のために大きなインフラが必要になるんですね。一方でヘリコプターって滑走路なくても、

田巻
ないですね。

大楽
そこで飛べるってことだ。

宮内さん
上がってるじゃないですか。でもヘリコプターはやはりサイズが大きいので、どうしても特別なヘリコプターのエアポートに行かないと乗り降りできないですよね。我々は小さな機体を作って、町じゅうにエアポートが作れるインフラがとても軽くなる、ていうことを志向しているので機体をいかに小さくできるかっていう考えも重視しながら設計をしています。基本的にコンセプトとしては車の駐車場2台分で離発着ができるので、究極的にはコンビニの駐車場の奥から2台分は空飛ぶ車用みたいな。究極。

大楽
そしたらそこから飛び立てるみたいな。

宮内さん
そうですそうですそうです。

大楽
例えば映画とか見てて、自由に空飛んでるじゃないですか。そういうのは当たり前のように結構目にしてこれが未来なんだなって思いますけど、現実的なことを考えるとやっぱりクリアしなくちゃいけないことっていっぱいあるんですね

宮内さん
そうですね、よく聞かれるのは免許ですし。

大楽
それは免許、今の僕たちの車の免許で OK なの?って言うのもありますし。

宮内さん
そうですね、小型航空機なので車ではダメですね。

大楽
そっか車じゃないのか。

田巻
結局じゃあパイロットみたいな感じでそういう資格を取らなきゃいけないって。

宮内さん
そうですね、ただそれだとやはり空飛ぶ車が日常的に使われるという我々の作りたい世界にはならないので、自動運転ですねやはり。

大楽
なるほど、乗るために全く違う免許発行されるってことですよね。

宮内さん
そうですね、たぶん人の心の受け入れの準備としてまずはパイロットがいますと。タクシーで言うと運転士さんがちゃんといて、っていうプロセスを経て、最終的には自動運転。緯度経度を入れてここに連れてってって言うと勝手に連れてかれるっていう自動運転ていうのは、未来だとは思っています。

大楽
すごいな、そこまでいくのに結構かかりますね。

宮内さん
そうですね。でも今のドローンは実際に緯度経度情報を入れれば行って帰ってくるので、それを考えると大丈夫だなだったり、東京でもゆりかもめなんかは無人で運行をしてますし、技術的にはあのクリアできる範囲ではあります。

大楽
なるほど。それにしてもまだまだ話が尽きませんね。

田巻
楽しくなってきちゃいました。

大楽
宮内さんには来週もまたご出演いただきたいと思います。来週もよろしくお願いいたします。

宮内さん
よろしくお願いします。

田巻
お願いします。

エンディング

今週は株式会社 SkyDrive 取締役社長室長宮内純枝さんをお迎えしました。

僕昔から本当にドローン、空飛ぶ車乗りたかったんですけど生きてるうちに乗れますかね。

乗れますよ。体重を軽くしとけば。

やっぱりダイエットじゃんそしたら。

そうですねジム行かないと。

さて番組では公式サイトもあります。
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