【タカワ精密】2020年12月12日放送分

ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2020 ・福島高専ブース

大楽
おはようございます。FirstMaker~希望のストーリー~。大楽聡詞です。この番組はふくしま FM と茨城放送の2局をネットしてお送りしていきます。
新しい時代を切り開き日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに関してもらおうという番組です。

そして番組アシスタントはこの方です。

田巻果奈です。今週もよろしくお願いします。

大楽
お願いします。今週も11月27日28日開催のロボット航空宇宙フェスタふくしま2020の会場からお届けしていきます。

ロボット航空宇宙フェスタふくしま2020
https://www.robotfesta-fukushima.jp/

というわけで会場の中を田巻さんと二人でを色々見てきたんですけど、気になったブースとかありますか。

いっぱいあったんですけど、特に一番気になったのが人が操縦してロボットが動くっていうところ。

人がちょうどのコックピットの中に――昔のアニメで言うとコックピットの中にいて、そこの中で動くと操縦者が動いたのをロボットが連動して伝わるみたいな。

そうなんですよ。握手させていただいたりとかいろんなポーズとかやってたんですけど、私が力を入れて動かしたりするとその操縦者にもその力が伝わるらしくて。

連動してね。

連動してるんですよ。
しかも面白いのが、配線が2本しか繋がってなかったんですよ、操縦者からロボットまでの。それで伝わるんだっていう感動。

なるほどね。進化してるよね。

そうなんですよね。お話もできたし、すごい感動しちゃいましたそこが。

僕はね、野菜を写真でとると、その野菜の味が分かる、おいしさが見えるって言うのがあって、それがびっくりしたね。

すごいですよね。写真撮っただけで味が。

味が見えるっていう。

そんな技術が。

あるんだよね。

すごいですよね。

まだまだ分からないことがたくさんありますね。

大楽
さあというわけでですね、こちらのロボット航空宇宙フェスタふくしま2020はロボット・航空宇宙に関する製品・技術が一同に会した熱い場所でもあります。そこで、先週に引き続きこのロボット航空宇宙フェスタふくしま2020、こちらのロボット関連に出展された株式会社タカワ精密に注目します。今週も取締役渡邉光貴さんにインタビューした模様をお届けします。

株式会社タカワ精密
http://www.takawaseimitu.co.jp/

今日のゲスト:株式会社タカワ精密 渡邉光貴さん

大楽
株式会社タカワ精密取締役渡邉光貴さんです。今週もよろしくお願いします。

渡邉光貴さん

お願いします。

大楽
さて、先週は水中ロボットのお話を東日本大震災がきっかけで開発されたという興味深いエピソード伺いました。そしてこのロボットの開発がきっかけでさらにですね、ロボット業界で発展している活動があるというふうに伺いました。

その中で、南相馬ロボット産業協議会というのを今携わってるということなんですけど、これは具体的にはどういった内容なんですか。

南相馬ロボット産業協議会
http://minami-soma-ric.jp/

渡邉さん
はい、この地域の地元の企業が60社以上集まってですね、このロボット産業を発展させようと。

大楽
これはどういった方々が集まっているんでしょうか。

渡邉さん
そうですね、まずは地元の企業。金属加工だったりそういった設備に関わってるような企業が60社以上、ほとんど大半になりますけど、その他に行政だったり例えば金融関係だったり学校だったりというような産学官すべて関わってる協議会になってます。

大楽
渡邉さんはこの南相馬ロボット産業協議会の副会長を務められてるということですが、具体的にどんな活動をされてるんですか。

渡邉さん
そうですね、今だとまあいろいろ活動はしてるんですけれども、わかりやすいものでいいますと、本来であれば今年、福島ロボットテストフィールドワールドロボットサミット――ロボットのオリンピックって言われてるんですけどまあ今年から経産省を中心に開催する予定だった大会、まあ来年一応延期になって開催する予定なんですけども、そのロボットのオリンピックに出すロボットを地元企業で作ろうということで今開発してます。

福島ロボットテストフィールド
https://www.fipo.or.jp/robot/

ワールドロボットサミット
https://worldrobotsummit.org/

大楽
オリンピックということは何かで競い合うことになるんですよね、ロボット自体。例えばドローンであったりとか。

渡邉さん
そうですね、実際のそのロボットはクローラー型のロボットと言いまして、ロボットにも陸海空ってあるんですけれども、陸ですね。この地上クローラー型のロボット。

大楽
クローラー型ってなんですか。

渡邉さん
クローラーベルトなんですけど、足がですね、キャタピラーみたいになってるんですけど、まあ工事現場とかでもよく見るかもしれないんですけど。

田巻
繋がってるやつですか?

渡邉さん
そうです。ショベルカーとか、ああいうのの脚と言うか下回り、がクローラー型、クローラーベルト。

大楽
あれをクローラー型と。じゃあ、僕のイメージだと、でこぼこしたようなところをうまく上っていくみたいな障害物競争みたいなイメージなんですけど。

渡邉さん
そうですね、実際の競技ですと、階段を例えば上ったりとか。あるところの――災害対応なので、まあいろんなブロックはあるんですけども、災害対応の部分ですとそのバルブを回すとか。狭いところを直接見ないでそのモニター越しに通過するとか。色々あるんですけど。

田巻
これで早さを競うんですか、ゴールまでの。

渡邉さん
それでそのミッションをクリアしてポイントを取ったりとか、タイムが早かったらその分ポイントがとれたりとか。

大楽
総合的な力ってことですね。

渡邉さん
そうです。我々が出るのはその基礎能力というか基本の機能の分野に出るので、まあそういった基本的な動きがどれぐらいできるのかっていうのが試される大会になります。

大楽
じゃあそういうのを地元企業の人たちみんなと組んで今作ってるってことですよね。

渡邉さん
そうです。

大楽
やることいっぱいありますね。

渡邉さん
ロボットってそうですね、ひとくくりなので、陸海空がありますんで、また後空もありますんで。まあいつかできたらなと思ってますけど。

大楽
なるほど。渡邉さん、まだまだ興味深い話尽きないんで、まずはここで一曲挟んで、この後伺っていきたいと思います。


大楽
今週は株式会社タカワ精密取締役渡邉光貴さんをお迎えしています。先ほどまで南相馬ロボット産業協議会のお話も含めこれからの時代にロボットが欠かせない存在になってきてるというお話、伺っております。

ロボットとは

あの、一つ聞きたいんですけど、ロボットって、どこからがロボットなんですかね。

どこからがロボット。

田巻
私は、人型といいますか、動いたり物持ったりするのがロボットなのかなって思ったんですけど、今回なんかいろんなのが飾られてて、ロボットの概念ってどういう。

大楽
そうですね、ロボットの概念ってどこがっていうことなんですかね確かに。渡邉さん。

渡邉さん
すべてロボットだと思います。先週ちょっと私の方でもFA 設備をやってますっていうことを伝えさせてもらったんですけども、FA設備も言い方を変えると産業用ロボットという風に言われてるんですよね。なので基本的には我々もロボット作ったことないとか人型ロボットじゃなきゃロボットじゃないっていうことではなくて、皆さんどこの会社でもロボットっていう概念のものは全部作ってる。それくらいロボットっていう概念はやっぱり大きいかなというふうに思います。

田巻
だいぶ前からロボットってあったんですね、そう考えると。なんかもう最近のものかと思ってました。

大楽
多分アニメとか漫画とかの世界で人型のロボットとかを見てるからそれがロボットだと思ってるけど、普通にクレーン車とかそれもロボットっちゃロボットですもんね。

渡邉さん
そういうことですね。

田巻
なるほど。ありがとうございます。

これからの日本とロボット

大楽
そんな今ロボットの話をしていただいてるんですけど、未来の日本これから将来のことお伺いしていきたいんですけど、日本ってこれから人口の減少も懸念されてると思います。そういった中でロボットによる雇用、例えば日本だと、最近だと都内にロボットがコーヒーを出してくれるとか、あとは近い将来コンビニエンスストアなんかも無人化になると思うんですよね。そういった中でロボットが社会を変えてく将来ってどのような感じになると思いますか。

渡邉さん
そうですね、やはり今雇用の問題だったり福祉だと色々あると思うんですけど、やっぱり我々が生きていく上で便利と言うか、やっぱりそこで補っていくものがロボットになってくかなという風に思います。人によっては職業的にはそのロボットに職業が取られるとか今そういった問題もちょっと起きては来ていますけども、やっぱり我々はロボットを使ってる側なので、やっぱりロボットに使われるっていうことではなくて、もっと我々が積極的にそういうロボット AI だったりっていうのを利用していくことによって、我々の生活が豊かになるっていうのが一番良い未来かなっていうふうに思ってます。

田巻
これからのロボット、どのようなものが開発されていますか。

渡邉さん
そうですね、いろんなものが福島ロボットテストフィールドで実験されてます。空飛ぶ車がテスト始まります

大楽
確か今回のオリンピック、聖火台、火を灯すのが実はドローンの、でっかい車型のドローンで聖火台まで飛んでいってつけるって言うふうに実証実験とか何か行われてましたよね。

渡邉さん
実験段階ではできていると思います。あまり公表はされてないかとは思うんですけど。

大楽
昔僕がよく見た映画とかでは車が当たり前のように空をすごい飛んでって、じゃあそれを現実的にするってなると今度は交通的な問題があるじゃないですか。じゃあ果たして道はどうするのか、どこで区分けするのってのもあるんですけど、技術的なところではそういったものも可能になる。

渡邉さん
そうですね、実際に空の道路っていうのは、今ドローンと有人のヘリコプターで今本当に衝突しない安全な仕組みを作ろうとか、例えばテストフィールドで言えばもうすでに行われてます

田巻
すごい、鳥肌立った。

大楽
知らないところでやっぱり行われてるんですね実験と言うか。それが問題がクリアする、クリアした後には車というのが本当に空を飛ぶ、飛行機以外に空を飛ぶものができるということですよね。

渡邉さん
そうですね。なのでまあ今若い方達なんかは初めてとる免許が空飛ぶ車って可能性もありますよね。

大楽
それ以外も色々なものが変わってきてはいるんですか、将来的に。

渡邉さん
そうですね、例えばちょっと前にテストしてた物って言うと例えば宇宙エレベーターって言って今

宇宙エレベーターとは
http://www.jsea.jp/about-se/How-to-know-SE.html

大楽
え、宇宙エレベーター?

渡邉さん
今ですねまだそこまで出来てないですけど、ちょうど野口さんが行ったISSとロープで繋いで、まあロープって言っても普通のロープじゃないですけど、そこと行き来できるようなエレベーターを作ろうという実験も、今ふくしまロボットテストフィールドではやってますね。

田巻
すごくないですか。

大楽
すごいなあ。

渡邉さん
だから宇宙旅行なんてすぐできると思います、それ(宇宙エレベーター)ができたら。

田巻
でも高いですよね。

大楽
まあ金銭的、金銭的には行けなそう

田巻
最初は行けなそう。

大楽
だけど技術的には可能になるので。最初からまあ少しずつみんなが当たり前に宇宙旅行になるんだろうね。

田巻
すごいですね。なんか置いてかれちゃう。
気づいたらそんな進んでて色んな会社の方々がいろんな研究してるんですね。

渡邉さん
そうですね、他にも多分公表してない実験とかもたくさん行われてますので、やっぱりそう本当にイノベーションの地、ロボットの街南相馬ということにどんどん近づいてっているのかなって思います。

大楽
でも一番近い、近くで見れるって幸せですね。

渡邉さん
そうですね、あの個人的にも興味がありますし、やっぱり企業としてもそれはすごくビジネスチャンスになりますよね。

会社・地域としての目標、そしてビジョン

大楽
最後にですね、渡邉さんから会社、そして地域として今後の目標やビジョンについてお話しいただけますか。

渡邉さん
はい、そうですね、地域としてはやはりそういった福島ロボットテストフィールドがあったり新しいものが生まれていく地なので、やっぱりこう全国的にですねロボットの街南相馬っていう認識をしていただけるように、我々も頑張りたいなと思ってます。
そして企業としては、やっぱりこのロボットっていう一つの分野を会社の柱にできて、さらにいろいろなことに挑戦できるような会社にしていきたいなというふうに考えております。

田巻
私からも最後の最後に質問よろしいですか。
今20代の私たちの世代に何かメッセージいただけますか。

渡邉さん
はい、そうですね、やはり、20代のみなさんはまだまだこれから素晴らしい未来が待ってると思うんですけど、やっぱぜひチャレンジをして欲しいかなっていうふうに思っております。
特にさらに言うなら、せっかくですので南相馬市に例えば来て頂いて、南相馬市っていうのはすごく新しいことにチャレンジするのに適してる街ですので、新しいイノベーションとか、そういうのに興味がある方はぜひ南相馬市に来て新しいビジネスチャンスを掴んで頂きたいなというふうに思っております。頑張ってください。

田巻
ありがとうございます。

大楽
というわけで、先週今週と株式会社タカワ精密取締役渡邉光貴さんにお話伺いました。渡邉さん本当にありがとうございました。

渡邉さん
ありがとうございました。

エンディング

今週は株式会社タカワ精密取締役渡邉光貴さんにお話を伺いました。

南相馬ロボット産業協議会ということでいろんなことを話してくれましたよね。

興味深かったですよね。

何がよかったですか。

いやもう近い将来、数年後には宇宙に出ちゃったりとか、空飛ぶ車に乗れちゃうってことですよね。

でその実証実験っていうのが“南相馬で”行われているという。

そこですよね。

いや、場所でそういうところがある、テストフィールドがあるってのはわかってたけど、まさかそういう実験内容っていうのは。

いや宇宙までいっちゃったんですよ。すごいですよね。みんなに知ってほしい。

そうですね。ほんとそうですよね。