【近未来の農業!完全閉鎖型植物工場~A-Plus~】2022年5月28日放送分

田巻

今回フォーカスするのは…

世界のスタンダードになるかもしれない?福島生まれの、持続可能な農業スタイルに注目!です!

…ということで、今回は農業のお話なんですが、大楽さん、好きな野菜はありますか?

大楽

好きな野菜…、ニンジンが好きですね!

田巻

ニンジン!

大楽

子どもの頃すごい嫌いだったんですけど、 それを察した母がよくビーフシチューを作ってくれたの。ニンジンが結構割合が多く入ってて、そのビーフシチューの中に入ってるニンジンなら食べられたんですよ!

それから、このビーフシチューに入ってるのもニンジンなんだよって言われて、食べられるようになって。

田巻

母の努力で!

大楽

そうだね、最初は嫌だったけどね。でも、ビーフシチューであれだけ美味しいニンジンだったら普通に食べても大丈夫だよなっていうところから食べて、今も大好きなんだと思いますね。

田巻さんは?

田巻

私はトマトとアボカドが好きです!

福島県いわき市出身だから、トマトが有名で、日照時間がいわき市は長いんで。小さい頃から母に毎日トマト食べさせられてて、それでトマトが好きになったっていうのもあって。

で、アボカドは…味が好きです、単に(笑)

大楽

単純にね(笑)

田巻

単純にアボカドの味が好きだし、あと今美容にいいみたいな、ダイエット効果もあるって言って…週5ぐらいで食べてます!


大楽

今回最初は二人の野菜トークから始まりましたけど、福島県にとって農業は切っても切れない産業ですよね。

一時は風評被害もありましたが、今は世界中から注目されているんです!

そんな中、福島県でGAP認証という厳しい基準をクリアし、最先端の農業に取り組む会社があるんです。

ゲストは、福島県田村市都路町に本社を置く、
株式会社A-Plus(エープラス)代表取締役 沼上透(ぬまがみ・とおる)さんです。

オンラインでのご出演です。

沼上さん、よろしくお願いします!

沼上さん

よろしくお願いいたします。

株式会社A-Plus(エープラス)代表取締役 沼上透さん
©株式会社A-Plus

企業情報 | A-Plus | 福島県田村市 (a-plus-tamura.com)


 A-Plusのてがける「完全閉鎖型植物工場」

大楽

持続可能な農業スタイルということなんですけど、この株式会社 A-Plus、どんな事業をされてるんですか?

沼上さん

当社は2017年の11月に設立された農業系のスタートアップなんですけれども。

私が電子部品の販売に携わっていたということもあって、日本のハイテク技術を使ったらもっと農業が抱えている課題解決ができるのではないかと思って会社を設立した経緯があります。

その第一弾として実現したのが、ハイテクの完全閉鎖型の植物工場でして。田村市の都路町に、2020年末に工場が完成して、レタスやカップサラダを生産しています。

ロメインレタス
©株式会社A-Plus
フリルレタス
©株式会社A-Plus

大楽

「完全閉鎖型」という言葉、初めて聞いたんですけど…

それって珍しいんですか?それとももう今は当たり前なんですか?

沼上さん

今は一般的にはなってるんですけれども、一言で植物工場といっても実はいくつかの種類があってですね。

ハウスのような太陽光を利用したものですとか、人工的に光を補助的に組み合わせたハイブリッド型ですとか。それから私たちの工場のように、完全に外部と遮断された完全閉鎖型植物工場という三つのタイプがございます。

完全閉鎖型の植物工場自体は、日本国内には結構あります。ただ、自動化を進めてロボットを使ったり、ハイテク技術を使っている工場はもうほんの一握りの会社だけです。

大楽

僕はどうしても太陽の下にあるのが畑だと思うので…土とかってどうしてるのかなって思っちゃうんですよね。

沼上さん

土は雑菌が増えてしまいますので、一切使わずに「液肥」だけで育てる工場となっています。

田巻

えきひ?

沼上さん

液体肥料ですね。

大楽

土を使わなくても大丈夫なんですか!

沼上さん

大丈夫です!普通の畑と変わらないレタスが育ちますし、虫が入らない環境で作ってますので完全無農薬で栽培ができますし。それと雑菌が非常に少ないですので、長持ちするレタスがつくることができます。

田巻

でも閉鎖型なんで、太陽の光を浴びることもできないですよね?それでも育つんですか?

沼上さん

太陽の代わりに、LEDを照射して育てるんですけれども。味的にも問題なく、むしろ一般の丸いレタスに比べてβカロテンが10倍以上とか、ビタミン C も2倍以上とか、そういった成分も高めることができます。

大楽

それを「高める」ことができるんですか⁉

沼上さん

はい!高められます!機能性の高い野菜も研究されています。

田巻

私、農業について知識があまりないんですけど、LEDライトで育つって、他にいろんな野菜でも育つことができるんですかね?

沼上さん

特に葉物の野菜は作りやすいんですけども、大きなニンジンや大根ですね、いわゆる根菜類って言われてるものは作るのが難しくて。二十日大根ですとか、小さいラディッシュなどは比較的作りやすいんですけども。

ただ、植物工場って毎日毎日収穫ができますので、種まきも毎日毎日行うんですね。そうすると、ところてん式に毎日お野菜ができてしまうので、需要がどのくらいあるとか、それから価格が合うのとか、そういった事業性についても考えていく必要はあります。

©株式会社A-Plus

植物工場の中はどんな様子?どう野菜がつくられている?

大楽

工場に入った時、工場ってどんな感じに見えてるんですか?

沼上さん

まず外見は、窓がないような建物になってまして、完全に遮断されています。今度中に入ると、電子部品を作るように防塵服を着て中に入ってくんですね。

大楽

そうなんですか!

沼上さん

外から菌や虫を持ち込まないように、厳重な格好で中に入っていくことになります。

©株式会社A-Plus

大楽

中はどういう形になってるんですか?

沼上さん

栽培室の中は12段の栽培棚があるんですけども。そこに野菜を並べる栽培トレーというものを置くんですけども。それが12段積まれているような状態ですね。それを、搬送ロボットが育ってきたものを運んできて、所定の場所まで移動させて、そして人のいる部屋で収穫するという流れになっています。

©株式会社A-Plus

田巻

12段ってどのくらいの高さですか?

沼上さん

もう10m以上の高い棚になるんですけれども(笑)

当然、人では採ることができないので、ロボットを使ってかなりハイテク化していますので、できたレタスはロボットが待っていて、そこで収穫するようなかたちになっています。

今、レタスは2種類。ロメインレタスっていうものと、フリルレタス。二種類作ってるんですけれども。フリルレタスについてはロボット、それからロメインレタスについては一部が手収穫を行って、共同作業で収穫してます。

©株式会社A-Plus

大楽

例えば東京ドーム一個分とかあるじゃないですか、サッカー場一つぐらいとか。工場ではどのぐらいできるんですか?

沼上さん

工場の延べ床面積は5000平米あるんですけれども、露地栽培の面積と比較すると約100倍相当の生産効率になっています。

大楽

じゃあ例えば、外でサッカー場100枚分っていうのを、その施設の中ではサッカー場1枚分で済んでしまいますと。効率めっちゃいいじゃないですか!

田巻

すごい!

沼上さん

季節関係なく栽培できますので、毎日毎日出荷できるんですね。

田巻

どのくらい収穫されるんですか?

沼上さん

フル生産になると一日12000株ですね。毎日毎日365日12000株のレタスが収穫できる工場になっています。

大楽

すごい…!本当に新しい農業ですね。

沼上さん

従来の農業とは全く違ったかたちでの新しい農業かなと思っています。

大楽

収穫した野菜の出荷先はどんな所になるんですか?

沼上さん

今はコンビニさんですね。サンドイッチに使われたり、サラダですね。

それから、私たちの工場の中ではカップサラダも作りますので、そういったものを今は首都圏含めて販売を広げているような状況です。

©株式会社A-Plus

A-Plusが取得した「GAP認証」とは?

大楽

工場がGAP認証認定を受けたということなんですけど、「GAP認証」って何なんですか?

沼上さん

端的にいうと、農産物が適正な手順と管理のもとで生産できているか、っていうところを認証を受けるというものになっています。

例えば農薬が適正値を守られてきちんと管理されているかとか。そういったことを管理することで、安心安全な野菜が担保されると。

いくつかの種類があります。国際基準ですとグローバルGAP、日本基準ですとJGAP、それから福島基準ですというFGAP。ASIA GAPなんていうものもあるんですけども。例えば欧米ですとかアジアに輸出する場合にはグローバルGAPやASIA GAP、日本だけの流通でしたら JGAP、FGAPっていうかたちで、用途とその種向けによって取得されています。

弊社ではASIA GAPとJGAPの2種類を取得しています。

日本GAP協会 (jgap.jp)

大楽

どういう査定をするんですか?

沼上さん

例えば…私たちは農薬を使っているわけではないんですけども、一般の農場ですと「何月何日に」「誰が」「どのぐらいの量」農薬を使ったかって、全部記録に残していくんですね。

田巻

大変ですね…!

沼上さん

ですので、GAPにのっとって管理していくのって結構手間がかかるので。ただそれによって安心安全な野菜が担保されるっていう事になってくると。


大楽

植物工場の中って季節をコントロールできるんですかね?

沼上さん

そうです!栽培環境は、例えば温度、湿度、それからCO₂、風量や液肥の濃度だとかpHも管理してるんですけども。今はそういったデータを全部クラウドに落としています。

今後はAIを開発して、それらを全て分析しながら完全にAIが自動で判断して工場自体が動くような。今後そういう方向を考えています。

大楽

では、今はある程度データを取って、それを人間が判断してる状況なんですか?

沼上さん

そうです、現時点ではそういった形です。

大楽

そしたら、将来的には全てノウハウとかを売ることも可能じゃないですか?

沼上さん

そうですね、将来的にはこの工場とかも海外に販売できればと思っています(笑)

大楽

すごいですね…!

いま、いろいろといいことは聞いたんですけど、逆にデメリットってあるんですか?

沼上さん

デメリットはですね、LEDを使っているので非常に電気を食うんですね。

ですので、そういったところも今後は太陽光発電…屋上に太陽光発電を載せていますけれども、そういった再生可能エネルギーをなるべく使うですとか、新たな水素などもこれから活用していく必要があるのかなと思っています。

田巻

従業員は何人くらいなんですか?

沼上さん

いま生産業務に携わっているのは20数名で。カップサラダの加工も含めた人数になっています。

大楽

じゃあもう人間の手じゃなくてほとんどがロボットなんですね。すごいなぁ…。

田巻

農業というと休みがないというイメージで、これだと遊ぶ時間がありますね(笑)

若い人って自分の時間がないということで農業から離れてしまう方って多いと思うんですけど、こういうシステムが導入されることによって、若い人とかもやりやすいんじゃないかなって思います。

沼上さん

そうですね、私たちの工場に勤めている従業員の平均年齢が40歳で。元々田村市都路町っていうのは過疎化が進んでいて、そういったところでこういう最先端の植物工場を建設したら雇用も生まれますし、若い世代が農業に戻ってくるようなかたちになりました。

©株式会社A-Plus

大楽

会社を作られて、2017年からですから5年間。そして工場を作って2年ですよね。

いま現在どんなタイミングなんですか?

沼上さん

工場がきちっと生産ができるようになって、今は大体7割~8割ぐらいの稼働率になってるんですけれども。これを多くのお客さんにもっと販売していってフル生産に持っていくような段階になっています。

大楽

予定通りに進んでますか?

沼上さん

えー…ちょっと時間が掛かってますけれども(笑)

ただ1年ちょっとですので、順調といえば順調かなと思っています。

大楽

植物工場って言うと、僕はどうしても畑じゃないんだっていうところがあるんですけど。周りの理解ってどうでしたか?

沼上さん

周りの理解は…未だに言われるんですけど、そもそも植物工場自体の認知度が低いんですね。

ですので、例えば地元の公民館主催の見学会ですとか、地元の高校生も来られたんですけども。そういったことを通じて植物工場を知ってもらうというところと。あとは地元のお祭りですね。そういったところにも積極的に参加して、カップサラダを販売したり、そういったことで知ってもらうというような活動をしています。

工場自体はもう本当に窓もないような建物ですので…あそこで何やってるんだみたいな(笑)

田巻

確かにちょっと怪しく見えちゃうかもしれない(笑)

沼上さん

なんか怪しいものつくってんじゃないかみたいな…(笑)

大楽

そういう意味では本当に新しい農業ですね。

沼上さん

ちょっと従来の農業とは全く違った形での、新しい農業かなと思っています。

株式会社A-Plus(エープラス)代表取締役 沼上透さんにお話伺ってきました。

ありがとうございました!!


大楽

いかがでしたか?

田巻

工場で、しかも土も日光もないところで育つ野菜、驚きました!

大楽

今もう本当にハイテクだね。

田巻

だってほとんどロボットが栽培してるって。

大楽

その現地を見てみたいですよね!

次回もこの続きを聞いていきます!

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