【バイオマスレジンホールディングスがつくる「夢と希望」】2022年2月26日放送分

田巻

今週も、株式会社バイオマスレジンホールディングス

代表取締役CEO 神谷雄仁(かみや・かずひと)さんにお話伺っていきます!

大楽

先週は会社のことだったり、バイオマスプラスチックについて伺いました。

今週は、神谷さんのお人柄にも触れていきたいと思います。よろしくお願いします!

神谷さん

よろしくお願いします。

バイオマスレジンホールディングス (biomass-resin.com)


バイオマスプラスチックとの出会い

大楽

神谷さんのプロフィール、簡単にご紹介しますと、元々は商業施設開発のコンサルタントをされていたということですよね。

神谷さん

そうです。食品の原料商社みたいなこともしてましたし、いろんなビジネスはしてました。

大楽

そして、その中でバイオマス関連事業に参加して、2005年に前身となる『バイオマステクノロジー社』創業ということですよね。

そして、2017年11月に『バイオマスレジン南魚沼』を設立。2020年3月、『バイオマスレジンホールディングス』を設立し、代表取締役 CEO として現在に至るということなんですが。

そもそもなぜこのバイオマスの分野に関わるようになったんでしょうか?

神谷さん

実は原料商社の時に僕はもう全く違う魚の油とかを使っていて、

アメリカの商社の穀物メジャーってところに呼ばれて、実は当時アメリカで初めてその会社、とうもろこしでプラスチックを作ってましてね。「とうもろこしからプラスチックを?しかも穀物商社が!?」みたいなことがすごく記憶に残っていて。

それでその後日本に戻ってきて仕事して、たまたま農水省で「実はお米のプラスチックができるんだよ」みたいなことを聞いて、面白いなーと思ってひらめいたと言いますかね。なんかこういうことがこれからビジネスなるんじゃないかなっていうふうに始めてしまったのが2005年くらいですかね(笑)

大楽

しまったんですね(笑) 

そのとき、とうもろこしでプラスチックができるよって聞いた時に、周りでそういうのを取り組んでる方っていらっしゃったんですか?

神谷さん

もちろんその研究開発の分野ではありましたし、当時もスギとかヒノキとか木質系の材料をプラスチックにするって技術は割と一般的だったんですね。

でもやっぱり、僕がアメリカで感じたように、アメリカがでトウモロコシって最も作られる作物なんですね。そしてブラジルはサトウキビを使うんですが、共通してるのは、その地域で一番たくさん作る、「戦略作物」って言われるものを使ってるところに強みがあるなっていうのがあったので、やっぱり日本だったらお米だよねっていうのはなんか最初から思っていて。

そういうアイデアとアイディアが繋がってきて、今のビジネスになってきたっていう感じですかね。

田巻

なぜ食品系に就職しようと思ったんですか?

神谷さん

やはり食べ物とかに興味があったんでしょうね。あとはもともと素材業というものが興味深くて。実際に魚といっても美味しいところは食品にするので、頭とか尻尾を絞って油を作って、今で言うところの DHA とか EPA とか、当時捨てていたものっていうか処分してるようなものから、何か価値を見出して新しい技術になるよねっていうのをやってたんですよね。

そういう意味でいうと、お米を無駄にしないで何かもう1回アップサイクルしたいなっていうのは、自分がやってた事とは重なっていたので。自分の中ではいけるだろうなと思って始めたんですよね。

田巻

一番苦戦したのはどこですか?

神谷さん

一番二番がつかないぐらい、やっぱり本当に3年に1回くらい大体壁にぶつかるんですよね。でも基本的に前向きなのでそのとき壁に気づかないんですよね。まあ思えばあの時がちょっと大変だったとか、こういうのあったなとかってあるんですけど。基本的に乗り越えてきてるので辛い思いとかってのはないんですけど、ただただ大変だったっていう感じですかね。

大楽

すごいですね…!そのメンタルの強さはどの辺りから来たんだろうかなと。

神谷さん

これはやっぱり慣れというか、もう前向きに行かないとしょうがないよねっていうのが。もう将来に向かって頑張ろうとか、明日に向かって頑張ろうと思えるようにならないと越えていけないものがあるんじゃないかなと思っています。

福島の人達といろいろと話しますけど、やっぱり未来に向けていろんなことを一緒に考えて行く、楽しみを見つけるようにしていった方が発展的に考えられるんじゃないかなとは思っていますね。


バイオマスレジンホールディングスの未来

大楽

神谷さんが描く「バイオマスレジンホールディングスの未来」についてお話伺っていくんですが。まずはライスレジンのこれからについて。

神谷さん

うちの会社、社員で若い人が多いんですけど、この番組のタイトルと同じで、うちの会社何を売ってるかわかる?って言うと必ず、僕じゃなくてうちの社員が「夢と希望を売ってます」って言うんですよ。

田巻

素敵…!

神谷さん

プラスチック業界って言うのは環境問題とすごく密接なので、脱CO₂でいろんなことをやったり、海洋汚染とかマイクロプラスチックだとかいろんな解決しなきゃいけない課題があるんですよね。僕らはビジネスを通じて社会課題の解決ができることが、やはり自分たちが必要とされるビジネスじゃないかと思っているので。

福島で実際に現地で工場を建てて、会社を作って、そこで雇用して生活が始まって。実際にお米を作るし、エネルギー関係の仕事もその地域でやろうと思っていますので、街づくりみたいなことも一緒にできると良いなと思っていて。会社自身もそういう方向にもっともっと広げていきたいなというふうに思っています。

大楽

お米なので、将来的にはイベントとかもやってもらいたいよね。

田巻

といいますと…?

大楽

お米のお祭りっていうのは、小さい頃によく参加してたような気がするんですね、いわきでは。豊作を祝うのはお祭りだったんだよね。そういうところまで行って初めて、復興につながるのかなって思うので。

神谷さん

実はね、やるんですよ。

大楽 田巻

やるんですか!

神谷さん

我々の中で、やっぱりものづくりとかひとづくりってことを考えていて。教育の分野でも一緒に地域と関わっていきたいと思ってるんですね。

例えば小学生のお子さん達とお母さんと田植えとか稲刈りとか、そういうことをしていったり。新潟でもやってるんですけど、それを学校の人たちと一緒に地域の人にも参加していただきます。

田巻

それを機に、子供達も農業について関心を持ってくれたらいいですよね!

神谷さん

農業もそうだし環境問題もそうだし。

子供たちっていまSDGsの17項目、ほとんど言えるんですよ。

大楽

えー!!

田巻

すごい!

神谷さん

僕は出前授業みたいなかたちで、小・中・高・大と行かしてもらうんですけど、本当に今の学生は17項目言えますよ。

大楽

すごいですね…!

神谷さん

例えば浪江のところで我々と一緒に育ってくれた小学生達が、5年後10年後、自分たちがこういう会社で知って、いろんなことを学んで、発信してくれるようになってたらいいなと思ってますし、未来を作りたいなと思いますよね。

福島県只見中学校で、ライスレジン製レジ袋が教材として使われました | バイオマスレジンホールディングス (biomass-resin.com)

大楽

そして、福島県と一緒に描く未来について教えていただいてもよろしいですか?

神谷さん

まずは本当にものづくりとひとづくり、それから地域の産業復興みたいなことで言うと、僕ら自身がいろんなビジネスモデルを作っていて、プラスチックに限らず、本当にいろんなことを発信できるようにしていきたいなと思っているので。多分日本でもすごく注目されるエリアになるなあと思ってますし。

僕自身が浪江の工業団地、新しいところを見ていると、これからの10年、本当に日本の中で一番伸びるエリアじゃないかなと思ってるんですよね。こういうところに本当にどんどん人がまた戻ってきて、活力があって、子供たちが育っていって、自分たちの故郷として自信持っていけるような、そんな会社を作っていかないといけないんじゃないかなと思ってるので。そんなふうに貢献できたらいいなと思ってます。

ライスレジン用資源米の栽培

浪江町の田んぼで、二期作に向けた耕運と代かき作業をしました | バイオマスレジンホールディングス (biomass-resin.com)

田巻

最後に、バイオマスプラスチックの未来について教えてください。

神谷さん

実は大きな問題は一つあって、ライスレジンのほかに「ネオリザ」っていう生分解性のプラスチックの開発にも取り組んでいます。

Neoryza(ネオリザ) | バイオマスレジンホールディングス (biomass-resin.com)

これは将来時間をかけて自然界に帰っていくような、そんなプラスチックがあるんですね。プラスチックに携わる人間たちは、最終的には生分解性がいいよねというのが共通の答えなんですけど。

実際にはなかなか難しくて、どうでしょう、冬の北海道と南の沖縄で同じように分解なんてしていかないので。そういうことをしっかりと検証してかなきゃいけなくて。うちの会社もそうですけど、本当に世界に100年愛されて残っていけるような会社にしたいので。そういった課題を本当に解決していきたいなというふうに思ってますね。

大楽

でもなんか神谷さんだったらやっていただけそうな気がするんですよね。

神谷さん

意外と良いところまで来ているんですよね(笑)

田巻

おおー!(笑)

神谷さん

福島県でもそういった実証実験をするんですけれども、それこそ北海道から沖縄、宮古島とか、色んな所で社会実証を始めていて。その地域で本当にちゃんと分解するもの。例えば生分解性だから捨ててもいいよねみたいなことを思っちゃう人がいるんですけど、そんなことあっちゃいけないんですよね。

やっぱそういうことも先ほどの教育事業と同じで、子供たちにどうして分解するんだとか、どうしたら分解しないんだってことやっぱり教えて学んでもらわないと、やっぱ世の中は変わっていかないと思ってるので。自分たちの取り組みを通じて、社会が変わって行けるようになったらいいなと思ってますね。

大楽

ものづくりだけじゃなくて、ひとづくりもされてるところが素晴らしいですね…!

神谷さん

あの…夢と希望を売っているので…!(笑)

田巻

素敵です!応援してます。

大楽

本当に頑張っていただきたいと思います!

二回にわたって、「株式会社バイオマスレジンホールディングス」

代表取締役CEO 神谷雄仁(かみや・かずひと)さんにお話を伺いました。

ありがとうございました!

編集後記

バイオマスレジンホールディングス 代表取締役CEO 神谷さんがアメリカで出会った、とうもろこしからプラスチックをつくる技術。その地域で一番たくさん作る「戦略作物」を用いる強み、日本でお米を無駄なくアップサイクルしたいというアイデアから、「ライスレジン」が生まれた。

環境問題と密接なプラスチック業界。ビジネスを通じて社会課題の解決ができることが、自分たちが必要とされるビジネスと語る神谷さん。ものづくりからひとづくり、街づくりをすべく、教育や水田復活に力を入れていく。

ライスレジンや生分解性プラスチック「ネオリザ」の研究開発を通して、社会課題の解決とより良い未来を目指すと神谷さん。「夢と希望」をつくり、福島の発展を見据える神谷さんの、常に前向きでいる姿勢と、壁を壁と思わず突き進む強さが心に響きました。

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