【公益社団法人 福島相双復興推進機構の描く未来】2022年2月12日放送分

田巻

今回も公益社団法人 福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ 青野 潤(あおの・じゅん)さんにお話を伺っていきます!

大楽

前回は、福島相双復興推進機構の活動内容に関して、お伝えしてきました。

今週は青野さんのお人柄についても触れていきたいと思います!

田巻

おー!お願いします!

ゲストは、公益社団法人 福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ

青野 潤(あおの・じゅん)さんです。

リモートでご出演いただきます。

青野さん、よろしくお願いします。

青野さん

よろしくお願いします!

公益社団法人 福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ
青野 潤さん

公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ (fsrt.jp)


青野さんのご経歴 ホープツーリズムについて

大楽

青野さん、もともとご出身はどちらなんでしょうか?

青野さん

私は出身が神奈川県です。

大楽

そうなんですか!

青野さん

子どもの頃は、父の転勤の都合で、大阪や名古屋、東京で暮らしたことはありましたが、東北とは縁がありませんでした。福島で生活してちょうど1年経ちますが、実は単身赴任はおろか、一人暮らしも初めての経験なので、最初は戸惑いました。

田巻

一人暮らし、はじめは戸惑いますよね!

相双機構に来る前はどちらにいらしたんですか?

青野さん

都内の旅行会社で勤務しておりましたので、観光で福島県や東北地方を訪れる機会はありましたが、お恥ずかしい限りですが、12市町村については知らないことばかりでした。

公益社団法人 福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ
青野 潤さん

田巻

福島に来られて最初に関わったお仕事は何ですか?

青野さん

最初に携わったのは、福島県が推奨する「ホープツーリズム」を活用した修学旅行の誘致がミッションの一つでした。

ホープツーリズムとは、震災と原発事故を経験した福島ならではの新しい教育旅行プログラムとして、「福島のありのままの姿と復興に向け各分野で果敢にチャレンジする人々との対話」に焦点を当てた、学びのツアーのことです。

折しもコロナのさなかで、日本の観光名所を敬遠する傾向と、探究学習という文科省のワードが追い風になり、自分が旅行会社内でたまたま持っていた人脈を活用し、同僚と共に、全国の旅行会社の営業所に福島ならではの体験や学びの価値を提案する事ができ、少しずつですが、12市町村を知ってもらうことに貢献できたと感じています。

大楽

この「ホープツーリズム」、僕ははじめて聞いたんですけど、体験とか学びの価値、具体的にはどういったことなんですか?

青野さん

「見る」「聞く」「考える」ということをコンセプトにしておりまして、いろんなことを見るだけでなく、聞くことも、それから考えることもとても大事…。これが人間自身を成長させていくということを気付かせてくれる、そんなプログラムになっています。

福島県ホープツーリズム (hopetourism.jp)

田巻

すごいですね!そんなのがあるんだ。

大楽

行ってみたいですね!これは僕たち大人が行ってもいいんですかね…?

青野さん

もちろん!

このホープツーリズムもそうですけれど、学ぶということに関しては決して修学旅行生だけに対してということではありませんので。

実際に企業研修でもこういうプログラムを活用しているものがございます。

田巻

学生から大人まで体験できるということですよね。

修学旅行の様子
©公益社団法人 福島相双復興推進機構

広域まちづくりグループのお仕事

田巻

ちなみに現在のお仕事内容について、「広域まちづくりグループ」はどのような業務を行っているんですか?

青野さん

広域まちづくりグループでは、名のとおり、まちづくりをお手伝いしています。

まちづくり専門家が、市町村の役場などに常駐させていただきながら、12市町村の復興事業を伴走しながらご支援をしており、これまでに被災12市町村全てで実施しています。

例えば、まちづくり会社の設立・運営や商業、交流施設および宿泊施設などの開業・運営をご支援してきています。

大楽

すごいですね。

青野さん

また、交流人口の拡大や、移住定住促進に向け、先程お話をした福島県の学びのツアー「ホープツーリズム」を、相双機構では修学旅行に組み込むことを提案しており、今年度は既に30を超える全国各地の学校から、お申し込みを頂きました。

田巻

30!

青野さん

加えて、相双地域の特性やご支援をしてきた事業者・農業者のみなさま、12市町村の関係者のみなさまの取組を活かした教育旅行・企業研修等も企画しています。

ご支援をしてきた事業者・農業者のみなさまのチャレンジしている姿をぜひ見ていただければと思っています。

このように、私は今までの経験を活かして、これらの交流推進を担当しています。

田巻

やっぱ楽しいですよね、いろんな方々に関わるお仕事って。

生徒さんたちにいい体験を提案されていますが、例えば首都圏で福島を知ることができる、そんなイベントとか予定はありますか?

青野さん

実は、先月末に東京丸の内、東京シティアイ(KITTE)で、「『ふくしま浜通り いまを知る』~11年目の春を迎えて~」 というイベントを開催予定でしたが、全国で感染者数が拡大していることもあり、延期になりました。同じ場所で開催できればと準備を進めています。

また、3月15日・23日のそれぞれの出発日で、先ほどのイベントと同じタイトルの
「『ふくしま浜通り いまを知る』 福島相双地域からいわき湯元温泉へ 3日間の旅」を今月2月9日から発売しています。旅行会社は(株)JTBガイアレックです。

こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

田巻

行きたいですね!


福島相双復興推進機構の描く未来

大楽

福島相双復興推進機構」のこれからについて、どんな活動を予定されていますか?

青野さん

ベンチャー企業など、新しい産業の創出も積極的に行っていきたいと思っています。

先週も少しお話させていただいた福島イノベーション・コースト構想ですが、その重点分野の1つでもあるドローン産業は、今後の規制緩和の動きを背景に、新しい産業としての成長が期待されています。

相双地域には、「福島ロボットテストフィールド」の立地や、各種補助事業の展開を背景に、関連するベンチャーも多く進出しています。相双機構としても、今後注目される業界の発展とともに、地域経済にも効果をもたらす取組みを推進したいと考えています。

相双地域における産業創出の取組みを国内外の方に広く知っていただくため、相双機構では、YouTubeチャンネル『FSR : Fukushima Innovation』を開設しています。

先月公開した動画では、南相馬市に拠点を構えるイームズロボティクス(株)によるドローン機体の組立風景と、同社ドローンの活躍フィールドの様子を取り上げています。

映像と音楽のみで構成した動画で、言語の壁を越え、国内外、世代を超え、多くのみなさまにご覧いただける動画になっています。

FSR動画』と検索してみてください。

FSR : Fukushima Innovation – YouTube

大楽

なるほど、このイームズロボティクスさんは、昨年ワールドロボットサミットで、水揚げされたばかりのカツオをドローンで運んでいたと…!

田巻

言われてましたね!

大楽

それ以外にはどんなことがありますか?

青野さん

他にも、福島県には、起業する人向けの起業支援金などの制度もありますので、チャレンジしたいことがある方、12市町村でのプロジェクトの立ち上げのスタートをぜひご検討ください。

施策・補助金一覧 | 公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ (fsrt.jp)

田巻

福島県、ますます盛り上がりそうですよね!

青野さん

福島がそうなるよう、皆さんの応援をよろしくお願いします!

また、相双機構では、「Facebook」と「Twitter」にて、ご支援しています事業者さまなどの情報、12市町村を中心に地域情報、各種イベント情報などを発信しています。

美味しいグルメ情報などもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、私ども相双機構のホームページにおいて、これまでに「Facebook」と「Twitter」で発信した情報を、12市町村ごとにご覧いただけるようにしていますので、ホームページにもぜひアクセスいただければと思います。

相双地域の”いま” | 公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ (fsrt.jp)

大楽

青野さんが描く、福島・相双地域の未来についてお話願えますか?

青野さん

人口減少や少子高齢化といった日本全国の地域が抱える課題について、12市町村は実際に厳しい状況に直面しています。

私たち相双機構は、単なる原状復帰にとどまらず、マイナスからゼロを飛び越え、プラスになるよう、イノベーションによる社会課題解決にチャレンジするような先導的な地域となる「希望の地」を目指していきたいと考えています。

「希望の地」は、まさに私たち相双機構の「創業の精神」であり、相双機構のホームページでもご紹介しています「新五箇条」では、

”高い志を持って、「希望の地」を目指し、失敗をおそれず、新たな取り組みに果敢に挑戦していく”

と掲げています。

これまで積み重ねてきた活動実績を原動力に、「新五箇条」のあとがきにある、

”相双の復興なくして福島の復興なし、福島の復興なくして日本の再生なし、復興のその先にある未来”

に繋がる取り組みをこれから粘り強く、継続していきます。

相双機構について | 公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ (fsrt.jp)

大楽

ありがとうございます。

12市町村に寄り添って、青野さんにはこれからも活動を続けて頂きたいと思います!

公益社団法人 福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ

青野 潤(あおの・じゅん)さんにお話伺いました。

ありがとうございました!!

編集後記

福島相双復興推進機構 広域まちづくりグループ 青野さんの手掛ける「ホープツーリズム」とは、「福島のありのままの姿と復興に向け各分野で果敢にチャレンジする人々との対話」に焦点を当てた学びのツアー。福島ならではの体験を通して人間形成を促すプログラムになっている。

相双機構のこれから:ベンチャー企業など、新しい産業の創出を積極的に取り組む。その一つがドローン産業。今後の規制緩和の動きを背景に、新しい産業としての成長が期待されるドローン産業の発展に向け、様々な支援や発信をしている。

相双機構では、SNSにて相双地域の地域情報から美味しいグルメの情報まで幅広く発信しています。原状復帰にとどまらず、復興の先の発展を通して福島を「希望の地」にすることを目指すと語る青野さん。地域に寄り添うやさしさと、復興を目指す真摯さが伝わりました。

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