今週のゲスト:株式会社アースコム 代表取締役 丸林信宏さん

田巻
いわき市にモデルケースができたということで…
びっくりする話題でしたね!
今回のゲストも株式会社アースコム代表取締役 丸林信宏さんです!

丸林さん
よろしくお願いします。
太陽光発電に注目したきっかけ
大楽
そもそもこの太陽光エネルギー、太陽光発電に注目されたきっかけについて、お話頂きたいんですけど…会社の創設って2008年でしたよね?
丸林さん
そうですね。2008年です。
大楽
もうそのときからすでに太陽光発電ということだったのでしょうか
丸林さん
もともとオール電化住宅機材を販売しておりまして。
そこから、日本のエネルギー自給率は先進国の中でも最下位だったりとか、
温室効果ガスによる温暖化の影響など、知れば知るほど「これは再生可能エネルギーを普及しなければいけないな」という…なにか使命感を感じまして。
そこから、国の政策も再生可能エネルギーに特化していくという流れもありましたので、
その展開でまずは住宅用の屋根の上に太陽光を取り付けていきました。
大楽
ちょっとお伺いしたところによると、もともとは福岡出身だったと。
福岡にいる方ってなかなか福岡離れないじゃないですか?
丸林さん
そうですね!皆さん帰りました(笑)
田巻
えっ!やっぱりそうなんだぁ…!
大楽
そんななか、なぜ?
丸林さん
やはり私の中では足跡を残したい、中途半端に帰れないなっていうところの思いが強くありましたので。
大楽
フロンティア精神のような…?
丸林さん
住宅機材販売していくいち営業マンから少しステージを上げていきたいなというところで会社を作ろうという、そういうきっかけがありましたね。
大楽
昔からそういう気持ちがあったんですか?学生時代とか…。
丸林さん
いやあ、学生時代はなかったですね、そんなに。
田巻
じゃあどこでそんな・・・すごくないですか?
丸林さん
一番強く感じたのが、会社を起こして少し時間が経った平成29年の九州北部豪雨ですね。
ここでの被害、まさか地元で身近にですね。
温暖化の影響でもあるんじゃないかということで、被害を受けた時に強く「再生可能エネルギーをもっと普及しなければいけない!」とか。
あとはやはり農地に関する問題。それは解決していかないといけないっていう強い思いになりましたね。
大楽
そこから今のビジネスに繋がったのはどういった?
丸林さん
「営農型太陽光」というのはまさしくそれがきっかけですね。
大楽
じゃあ4・5年くらいなんですね。
先週も話しましたけど、行動力が…思い立ってから動くまでのスピード感が早いですね。
丸林さん
行動力しかありません(笑)
田巻
いやあ…すごいですね!
そこまでにはちゃんと計画されて、失敗しないように工夫されてると思うんですけど、
不安とかないんですか?
丸林さん
ありますよ!
でも…待っててもやっぱりチャンスが逃げていくだけなので。
とにかくやってみて、そこで失敗してまた調整をしていく…この繰り返しですね。

アースコムの未来
田巻
今注目されているこの太陽光発電なんですけど、
実際に利用してみたいという問い合わせとかってあるんですか?
丸林さん
特に地主様の方から、地権者様の方から、やはりもう土地が管理できないと。
これ何とか使えないかってことで、我々もご紹介に至るケースが非常に多いですね。
田巻
紹介なんですね。
大楽
そういう地主さんから相談を受けるじゃないですか。
そうすると、丸林さんの方で動いて、あとは働いてくれる方であったりとか投資をしてくれる方がいるか探すということですか?
丸林さん
そうですね。
実際に当社のスタッフが地主様のお家に行って、経済産業省の許可だったり、農業委員会の許可を得て、そしてそこに投資家様が投資をするっていう…ここは営業の役割ですけどね。
そこで事業者様と地主様とあと最後にこの営農者。
この三者が揃って初めて事業が成り立ちます。

大楽
今はまだ一つだけですけど、これから17000区画でしたっけ…?
丸林さん
そうですね。実際の遊休面積が11000ヘクタールありまして、これが我々が企画をしている太陽光発電所の7万区画分なんですね。それぐらい遊休地があるということですね。
これは耕作放棄地なので、このまま放置すると問題ですし。
2030年までに私たちはこの計画を遂行していきたいなというふうに考えてます。
大楽
2030年ってそんな先の話ではないですからね。
田巻
まだまだ課題はあるんですね…。
丸林さん
いっぱいあります。
目標は高くいきましょう!
田巻
あとはこういった情報を、もっと多くの方に知ってもらいたいですよね!
大楽
僕たちも今回こういう機会があったから、直接丸林さんからお伺いすることができましたけど、この声をもっと直接現場の人たちや働きたいという方たちもいらっしゃると思いますので、伝えていきたいですね。
丸林さん
ありがとうございます。
FirstMaker

大楽
丸林さんの描く、株式会社アースコムの未来についてお伺いしたいんですけれども。
丸林さん
当社は、再生可能な分野を通して持続可能な未来を創る人々に貢献するというミッションがありまして。ビジョンとしては「エネルギー・農業・雇用」ですよね。
ここを解決して幸せな社会を作っていきたいというビジョンを描いてます。
大楽
具体的にはどういう風なことでしょうか。
丸林さん
ポイントになるのは、この再生可能エネルギーという素晴らしい大儀があって、これを普及していくっていうミッションがある中で、現実問題、ここにやっぱり経済が回っていかないといけないんですね。
その経済っていうところが、実は制度を活用させていただいているんですよ。
これは福島の「復興制度税制優遇制度」っていうのがありまして、この制度を使うことによって一括償却という、節税が大幅にできるという仕組みがあるんですね。
福島の事業者を応援する優遇税制のご案内(企業立地促進税制、所在の確認による課税の特例、風評税制、イノベ税制、復興特区税制) – 福島県ホームページ (fukushima.lg.jp)
これを活用して、発電所をどんどん投資家様に PR することによって、どんどん投資が進んでいくという流れになってるんですね。
大楽
投資をしていただいて、お金が集まっていかないと、経済が回らないですからね。
丸林さん
ここで太陽光発電所がどんどん普及していく制度っていうものを活用させていただくことによって、当然「営農」が普及すればするほど下に雇用っていうものが生まれていきます。
ここはあとづけといいますか、後で必ずついてくると思っております。
田巻
だからみんな福島でやるんですね!
丸林さんが福島県と一緒に描く未来についてお聞きしたいです。
丸林さん
当然、再生可能エネルギーの普及。
そして農業の復興ですね、農業離れからの復興。
そして農業生産率のアップ、雇用創出の三つの目的がありますけども。
実は私はそれにプラスアルファ、個人的にはですね…この第2段階、榊だけではなくていろんな作物を作っていきたいですね!
その中でもっとも注目をしてるのはワイン、ワイナリー。
シャインマスカットだったりぶどうを作って自家製ワインを作って、皆さんと一緒に乾杯したいなというふうに考えてます。
それが本当の復興だと思います!

大楽
ワインの話になった今ね、瞬間、丸林さんの目が光ったんですよ。
田巻
いいですね!福島のみんなで作ったワインをみんなで飲むって最高じゃないですか。
大楽
福岡出身で来て頂いて、福島でそこまでしていただくと嬉しいですよね!
丸林さん
結構他人事ではないように感じていて、結構イントネーションも似てるんですね福岡弁と。
ちょっと似てるんですよ!
田巻
ウソ!?
大楽
「福」の字だけじゃないですか!?
丸林さん
いやいや! 語尾のところがね、少し上がったりするので結構似たようなところがありまして。
もう親近感が最初っからありました!
大楽
僕は今初めて言われましたね。
田巻
わたし、福島県いわき市出身なんですけど博多弁にすごい憧れてて…もう可愛らしい!みたいなイメージだったんですけど…!
大楽
ということは、逆に言って、福島県出身の人は福岡に行ってもその言葉って結構すぐ馴染みやすいということですか?
丸林さん
そうだなと思います!
田巻
そうなんだ…!
丸林さん
全然違和感ないと思いますよ。
大楽
いろんなこと考えてらっしゃるんですね…!ぜひワインを作ってほしい…!

田巻
未来が楽しみでワクワクしてきたんですけど、最後に私世代の若者に何かメッセージがあったらお聞きしたいなと思います!
丸林さん
私の会社の新卒社員の方々にもお伝えしてるんですけども。
やはり野球で例えるんだったら「見逃し三振より空振り三振」という言葉をメッセージとして与えているんですね。
何か挑戦したいなって言ってぼーっと見てるより、とにかくやってみる。
やった先にその経験から次の展開が生まれてくるので、失敗というものはビジネスには本来だったらないと思ってるんですね。
失敗は経験を活かして次の展開につなげればそれはもう経験値に変わっていくので。
若い方にはぜひ挑戦をし続けていってもらいたいなというふうに考えてます。
田巻
ちょっと…響いてしまいました…。
大楽
僕も若くないんですけど…響いてしまいました。
2週に渡ってのゲスト、株式会社アースコム代表取締役丸林信宏さんでした!!
ありがとうございました!!

大楽
先週は「再生可能エネルギーを使ったミライ型農業プロジェクト」のお話でした。
今年6月、福島県いわき市山玉町に完成された営農型太陽光発電施設について、
お話頂きましたね!