

田巻
そうなんです!簡単に重いものを持てるようになりました!
今週のゲスト:株式会社イノフィス 代表取締役社長 折原大吾さん

今回も、マッスルスーツを開発販売されている「株式会社イノフィス」に注目していきます。
イノフィスと折原社長
大楽
まずは折原社長と株式会社イノフィスについてお話を伺いしていきたいと思うんですが…
株式会社イノフィスは2013年の12月に創業された会社ということで、
そして、折原社長が代表になられたのが昨年の2020年だと伺いました。
折原社長がイノフィスさんに入られたという、その理由を教えてください。
折原さん
私は長年、企業の買収とか資金調達とか、アドバイスとか…あとは経営コンサルティングみたいな仕事をしてきたんですね。
で、20代の頃にメーカーにいたこともあって…。
そんなこともあってですね、コンサルをやっている最後の何年間かはベトナムに行ったりとか、
あとは海外のベンチャーキャピタルを作る、みたい仕事をしていて。
そしたら自分がそっちの勢いのあるベンチャーに行きたくなってしまったんですね、徐々に徐々に。
そういうところを悩んでいた時に、前の社長…つまり今の会長と話をしていたら
「一度神楽坂に遊びに来たらどうですか?」「製品見てみたらどうですか?」
という話になって、お邪魔したんです。
で、マッスルスーツを着けてみたら
「これはもしかしたら世界が変わるかもしれない…!」
くらいの衝撃を受けて。この会社は是非やってみたいなと思って入ったのがきっかけですね。

大楽
それはいつくらいだったんですか?
折原さん
私が入ったのは2019年の5月になりますから、本当に2年ちょっと前ぐらいですかね。
大楽
折原社長から見たこの「株式会社イノフィス」の魅力ってどんなところがありますか?
折原さん
私が感じるのは、イノフィスという我々自身が、少子高齢化のような社会問題に対して、直接的にどうアプローチしていくか、そこに装着型のアシストスーツというものを使って、問題に対して解決するソリューションの一つになれる可能性があるっていうこと、これが非常に魅力的で。

やがて世界に広がっていく話なので。
イノフィスが日本だけじゃなくて海外、世界に展開していく可能性がある。
そんなところがイノフィスの魅力なんじゃないかなという風に考えてます。
「打席に立たなかったら、絶対に打てない」
田巻
新しいことを始めるにあたって、不安だったりとか…すごい勇気がいることだと思っちゃうんです。
折原さん
確かに勇気はいるなという気もしますし、毎回毎回怖いんですよね。
田巻
やっぱりそうなんだ…!
折原さん
飛び込んでいくときは毎回毎回不安もありますし、おっかないこともあるんですが…。
まあとにかくいろいろとやってみないと、その先は見えてこないので。
会社とかでもよく言ってるんですけど、「打席に立たなかったら絶対に打てない」と。
そういうことなのかなと思ってどんどん突っ込んでいこう!というような話はしてますし、自分もやっぱりそういう風なことを大事にしていきたいなと思ってますね。
大楽
なんか…今折原さんが話されてる時も、新しいことがとても好きだ!って、すごくパッションを感じる瞬間がいっぱいあって。
こういう魅力的な社長さんのもとって「みんないいなぁ…」って思いました。
田巻
働いてみたくなりますよね!
折原さん
いやあ…ミーティングでは厳しいことを言ってるかもしれないですけど…(笑)
田巻
いやでもモチベーションが上がるというか…マイナスのことは言われないじゃないですか!
常にプラスプラスで、だからこそいい製品が開発されてるんだろうなと思います。
大楽
あと、やはり部下の人達にもちゃんと打席に立つチャンスを与えてくれそうな気がします!
そういう言葉をチョイスされるということは、多分ご自身も打席に立ってきたはずですし。
その経験から学ぶことがいっぱいあったと思うので、それを同じように部下にチャンスを与える方だと思うんですよね。
折原さん
また自分が振り返って、「成長って一体どういう時だったんだろう」って思った時があって…。
そうすると、過去これまでの仕事の場面場面において、当時の上司だったりがやってみろと、よくわからないけどやらせてくれてたんですよね。
そういう機会をいただけたっていうことは自分はすごく幸せだったと思うんですけど。
それによっての成長っていうのはあったと思うので。
なので、自分がこういう立場になったら今度はその後輩だったり、みんなにそういうことをやっていきたいな、なんていう風には思ってはいますね。
大楽
すごい素晴らしいですね。自分がもらったバトンをちゃんと後輩にも伝えていくと。

イノフィスのこれから
大楽
ここからは株式会社イノフィスが描く未来についてお聞きしたいと思います。
これからの未来、会社としてはどんな将来を想像されていますか?
折原さん
今は「腰」「腕」ということをやってきて、作業支援をやってきたと思うんです。
会社としてやっていこうと思っているのは、
製品をもっともっと拡大をしていきたい、というのがひとつ。
海外にもっともっと出て行こうというのがもうひとつですね。
製品というところで言いますと、
重いものを持つとか、前かがみの作業の負担を低減するとかがあるんですけど。
「マッスルスーツ every」の『作業負荷を低減』という部分、逆転の発想を使うと、
実は「姿勢が良くなる」とか…そういったものを何かお客様の価値に繋げられないかという風に思っていて。
今、社内で色々と検討したり、または外部のお客さんの所にヒアリングしたり、デモしたりとかしています。
結局マッスルスーツって、かちゃっと締めたときに姿勢がきゅっと良くなるんですよね。
その状態で逆に負荷をかけてあげる…とかしたらより効果的に運動ができるんじゃないか、といったことに使えないかなぁなんていうの考えています。
大楽
折原さんの未来っていうのはどういうふうに考えていますか?
折原さん
自分個人ですか。
それで言うとこのイノフィスという会社…会社というよりかイノフェスが提供している価値。
これを、もっともっと国内だったり、やっぱり海外の人たちに広めていきたいなと。
そうすることで現場の作業の負担であるとか、あとは少子高齢化問題とか、そういったものに少しでも寄与できるといいなぁというふうに個人的には思っています。

大楽
これから人口が減少していくのはわかっていますし…でも作業自体は変わらない。
人間がやらなくちゃいけない作業って絶対にあるじゃないですか。
そこの部分で、少しでも軽減できればいいと思いますし。
なによりも農業をやってる僕の友達、毎回行くたびに腰を押さえてる姿が思い浮かんでしまいまして。
本当にこれがあれば彼が、友達自体も作業自体も負担が軽くなると思うし、将来そういう姿をする人は少なくなると思うんですよね。

折原さん
そうすることで、皆さんの日々の生活みたいなものがもっとより良くなるといいなぁなんて思ってるんですよね。
作業自体が軽くなる。
それから、作業をした翌日にも疲れてぐたっとしているのが、そうしたことがなくなって、
じゃあちょっと休みの日なんだからどっかに遊びにいこう!と…。
そうすることで生活自体より豊かなものになってるんじゃないかなとも思ったりしてまして
そういったものにつなげれるとけるといいなあというふうに考えてます。
大楽
最後に、イノフィスさんと福島との未来についてお伺いできますか。
折原さん
先週、中川も申してたと思うんですけれども、
福島は、研究とか開発、そういったところのインフラが非常に整備されてるんですね。
福島イノベーションコースト構想 https://www.fipo.or.jp/
我々、イノフィスとしても今後新たな製品を出していく上で、福島県産の充実したインフラ、これらを活用させて頂いて、新しい製品を出していきたいなと。
そして、それが日本だけじゃなくて、世界へも出していければいいなと思っています。
大楽
前回は、株式会社イノフィスが世界に誇る装着型作業支援ロボット「マッスルスーツ」についてお話を伺いました!
田巻さんが実際に着ましたね。