【株式会社イノフィス】2021年6月26日放送分

今週のゲスト:株式会社イノフィス 代表取締役社長 折原大吾さん
       株式会社イノフィス 福島研究所 所長 中川誠也さん

田巻
今週フォーカスするのは…マッスルスーツです!

大楽
重いものを簡単に持ち上げることが可能という…
これをつければ僕もプロレスラーになれるみたいな…?

       

田巻
そうかもしれませんね!
実際に着てみて、重いものが持てるのかちょっと実証してみたいなと思います。

今回は、マッスルスーツを開発販売されている「株式会社イノフィス」に注目していきます。

こちらの会社、本社は東京都新宿区。
そして福島県に研究所を持つベンチャー企業です。介護福祉機器の開発販売などもされています。

まずはマッスルスーツを体験!

大楽

「株式会社イノフィス」代表取締役社長 折原大吾さん。

そしてイノフィスの福島研究所 所長 中川誠也さんにお越しいただきました。

写真左:折原大吾さん
写真右:中川誠也さん

折原さん 中川さん

よろしくお願いします。

大楽

田巻さんが着ています。装着してみていかがですか?

田巻

もう着てる感じが全然しないです!

リュックを背負ってる感じなんですけど、すごいなんか着てる感覚を忘れてしまう感じですね。

1分程度ですぐ着れちゃいました!

大楽

そしてね、やはりマッスルスーツを着たからには重いものを持ってみたいじゃないですか。

目の前に、スタジオの中でもすごく重めのマイクスタンドがあるので、
ちょっと持てるかどうか実験お願いしてもいいですか?

田巻

やってみますね! 

・・・すごい!結構簡単に持ち上げられました!

すごい!

大楽

僕が何も装着せず持ち上げたとき、そんなに浮かなかったよ!?
田巻さん、いま30センチくらい持ち上げてますけど、そんな簡単に…!

田巻

装着する前は持ち上げられなかったんですよ!
脱着もすぐできますね。すぐはずせます。

大楽さんも装着!

マッスルスーツとは?

大楽

今現在は主に「マッスルスーツ GS-ARM」「マッスルスーツ Every」の二つがあるんですね。

折原さん

「マッスルスーツ GS-ARM」というのは、「アーム」というくらいなので腕をサポートするもの。

もう一つが、田巻さんに試していただいた「マッスルスーツ Every」

こちらは、前かがみの作業があったりとか、重いものを持って移動させるような作業の時に使っていただくと腰の負担を少なくしてくれる…そういった製品になります。

大楽

電源を長時間使うことも可能なんですよね。

折原さん

そうですね。

「マッスルスーツ GS-ARM」の方は、実はガススプリングというものを使ってるんですね。

そして、さっきつけていただいた「マッスルスーツ Every」というのは人工筋肉といって、空気の力で動くんですよ。

人工筋肉自体は随分昔からある技術なんですが、それをまああの2000年代から、マッスルスーツを腰のサポートに使えないかということで研究開発していた…というのが我々の会社の元々の出だしなんです。

ずっと研究開発をしていた東京理科大学の小林研究室の技術を使わせて頂いております。

大楽

今回、こういう形でマッスルスーツとして商品化されたわけですけれど、いつぐらいから構想があったんでしょうか。

折原さん

随分前からずっと研究開発は進めていて、新しい製品が出始めたのが2014年とか。
本当に初期の形でした。

訪問入浴介護といいまして、訪問して体の不自由な方、お年寄りの方の入浴をサポートしてあげるようなそういう場面で使っていただくというのが元々のスタートだったんです。

より軽く、よりお求めやすい価格でと、そこからどんどん製品を改良していって。

今ある「マッスルスーツ Every」 という形で、介護からはじまり、今は農業とか製造業といったところにお客様の幅が広がり始めた、そんな状況ですね。

田巻

一般の方はご使用されてるんですか?

折原さん

ご自宅でもお使いいただいてる方が結構たくさんいらっしゃいますね。

今ご自宅でご年配の方々が介護を家でやらなければならない…というような場面でご利用いただいたりするケースも増えてきてると思いますね。

田巻

すごい幅広いですね。


大楽

マッスルスーツというと、どうしても昔のロボットとかに人間が中に入って少しだけ力強くなれる…目の前にある石をどかすようなイメージだったんですけど、それにすごく近いですか?

折原さん

我々のコンセプトというのは、スーパーマンを作るというものではなくて。
その人間の、その人の力をサポートをすることで、作業をする時に負担を少なくしましょうと。
そういったコンセプトの製品なんですね。

なので急に100kgの石を持てるようになる!とかそういうわけではなく。
あくまでも補助ということで、作業が毎日毎日繰り返される中で体がどんどん疲労していったり疲れたりしていくことを、少しでも作業の負担を低減しましょうってのが我々の製品のコンセプトなんですね。

田巻

マッスルスーツ Every」 はアルファベットの「 A」 のような形になってるんですけど、
それは腰の負担を軽減するために開発された形なんですか?

折原さん

体って前かがみになったり動いたりとか、いろいろするじゃないですか。
前かがみになったとしても背中が邪魔にならないように…とか、
けれど強い力を出さなきゃいけないのでしっかり作らなきゃいけない…とか。
そういったところを諸々考えた結果、今の形になっています。

大楽

マッスルスーツ、先ほどもあったように個人でも購入されたいという方もいると思うんです。
そんな時に価格帯がどうしてもネックになる可能性もあると思うんですが、
これが発売当初から比べると大幅にコストダウン出来たそうですね。

折原さん

一つ世代前のやつは50万円ぐらいしてたんですよ。

大楽

ちょっと「いますぐ買おう」…とはなりにくいですね…。

折原さん

我々も展示会などで出して、お試しいただくと「これいいね」って風に言っていただくんですけど。「これ売ってるの?いくら?」「50万円です」って言うとそうなんだね…と。
結構そこでふわっとなってしまうんですが。

今の製品はだいたい15万円ぐらいまで下げてきてます。

大楽

それって、今最新型のスマホと同じくらいですよ!

折原さん

はい。実際に使うぞという気持ちになって頂きやすくなってきたのかなと思います。

田巻

どうしてそんなにコストダウンすることができたんですか?

折原さん

いくつかやりようがあったんですが、まず、以前はアルミ/鉄で作ってたんですよ。

それを樹脂の一体成型で、樹脂でパチャンと作ることによって、ある意味たい焼きみたいに作れるわけじゃないですか。なので工数が圧倒的に減るんですよ。それから部品の数もすごく減るんです。

そういった効果があってコストは一気に下げることができたというのがあったと思います。

大楽

量産も簡単にできそうですね。

折原さん

我々自身はファブレスといって、工場を持っていない会社なので、実際に量産して頂けるパートナーさんと巡り会えたというのもプラスだったと思うんです。

こういったこともあってより安い価格でお客様にお届けできるようになったというのがあると思いますね。


大楽

福島との関わりについて伺っていきたいと思うんですが、中川さんが所長を務める福島研究所、現在福島駅前にあるということなんですが、どういった研究をされてるんでしょうか。

中川さん

大きく三つのことをやっておりまして…。

まず、一つ目。一番大きな役割としましてはこのマッスルスーツ、先ほど装着いただいたもの以外にも、より新しい技術を応用した新しい製品の開発を進めています。

やはり色んなところで使っていただいて、その評価を頂き改良していくというプロセスが必要です。まずその開発品の機能を検証したり、実証評価をしたりということをまずメインでやっています。 

医療系、病院さんやいろんな介護施設さんに貸し出して評価をいただく
これが一番大きな役割です。

それから二つ目。
南相馬に生産を委託してる工場があるんですが、そこに耐久試験機というものがあり、耐久性を評価しています。

もうひたすら機械で24時間曲げたり伸ばしたりして。
何万回何十万回ってやって、機能に異常がないかっていうの検証したりする役割も担っております。

それから、駅前という地の利を活かしまして、ショールームみたいな展示、装着の体験も出来るような形になっております。

それで福島とのかかわりの役割を担ってる、というような研究所になってます。

田巻

株式会社イノフィスの研究所として、福島県を選んだ理由はどんなところにありますか?

中川さん

工場を持っておりませんので、新しいものを開発するのに試作品を繰り返し繰り返し作り続けないといけないんです。
それを作って頂ける会社さんとして、福島県内にも工場をいくつか持たれてる「菊池製作所」さんと古くからパートナーを組ませて頂いたっていうのがそもそものきっかけでして。

ここで試作品の加工とか、あるいは量産品も一部作っていただいたりしております。
この「菊池製作所」さんが福島にものづくりの拠点を持っていたというのがそもそものつながりです。

そこから端を発して、我々まだ小さな会社ですので研究開発にお金がかかります。
このお金を、補助金という形で、県とか市とかそういったところから支援をいただいていた。
福島県福島市から R & Dの助成金を頂いて、開発を進めていたんです。

大楽

何かやりたい、って思っても先立つものが必要ですもんね。

中川さん

そうですね。しかも他の県との比較ですと福島県の場合は、実証評価をしたり、自分が検証したりするためのインフラは非常に整っておりまして。

イノベーション・コースト構想が一番ベースにあるんですけども。


そこから端を発して、郡山にあります「ふくしま医療機器産業推進機構」さんという、
病院と我々みたいな開発をするところを仲立ちをして頂けるような、マッチングしてくれる組織もありますし。
そういった意味で非常にインフラが整っているというのもあります。

田巻

新しい技術が福島ではたくさん生まれていますが、そうしたサポート体制の充実が開発の後押しになってるんですね。

マッスルスーツを利用するにあたって、お客様の方からよくある相談とかってありますか?

中川さん

デモンストレーションをすると効果を感じていただけるんですけども、
これ実際に自分の職場で使えますか」というようなところを心配されることがあります。

大楽

その場合会社さんに貸し出しレンタルすることも可能なんですか?

中川さん

それも可能ですし、福島県の場合は私が直接行ったりして、いろいろ相談にのったりっていうこともございます。

やはり、直接体に身に付けるものなので、装着の仕方ですとか、ちょっとした使い方のコツみたいなものがあります。
それをその現場現場に応じたやり方でやって頂く必要があるんです。

折原さん

つけてみたいっていうご相談とかご連絡をいただくケースが多いですね。
ネットとか動画とかで「こういう動きをするんですよ」とか「こんな効果があるんですよ」っていうのを、いまできるだけ分かりやすいように分かりやすいように…とは思ってはいるんですけど。

さっき実際試しにつけて頂いたのが一番早かったと思うんです。つけてもらうと「あ、こんな感じなんだ」とよくお分かり頂けると思うんですね。

田巻

実は…、ちょっと試す前は半信半疑で。疑ってしまっていた部分もあったんです…。

でも実際に体験すると、本当に重いもの持てるんだ!って思ったので、気になる方は体験に行って欲しいですね!

折原さん

デモで機械をお貸し出しすることもできます。

それで実際に現場でやってみて、「これはうちの現場に合ってるんじゃないか」といったことを確認していただくっていうことが良いのかなと思ってますね。


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