【銀座農園・木下敦史農場長】 取材全文

――銀座農園に入社したキッカケを教えて下さい。

木下:以前、働いていたワイナリーに銀座農園の飯村社長が遊びに来て、話をしたら面白い人だったのです。以前はつくば市にある「つくばワイナリー(茨城県唯一のワイナリーの農場長)」に勤務していました。

――元々、木下さんは農業に興味はありましたか?

木下:実家が茨城県石岡市で八百屋を経営していました。果物や野菜には馴染みがありました。つくばワイナリー入社して葡萄作りの奥深さを知りました。現在は葡萄と梨の栽培を行っています。

――木下さんが担当している果物を教えて頂けますか?

木下:梨が3反と葡萄が1.7反です。FARBOTの性能を上げて、将来的には現在の2倍の収穫量を目指しています。

――銀座農園の特徴を教えて頂けますか。

木下:生産から販売まで一貫して全て行っている点です。そしてベンチャー企業らしく新しいことに取り組んでいこう!という飯村さんの考えに共感しています。

 私は以前から「農業が機械化出来たら身体に負担が少なくて良いな〜」と思っていました。銀座農園は、それを形にしているところなので夢がある企業です。

 少ない人数で広い畑を管理するというのが銀座農園の特徴。そこで高品質なものを出していく。

 私達が行っている「データ農業」は、熟練の農家の方が引退したりすると、その技術はついえます。しかしデータ化することによって、その技術は後世に伝えることができる。それがこれからの農業になると思います。

――その一つがFARBOTを使って農業を行うことでしょうか?

木下:そうです。ただFARBOTは過渡期。これからますます進化します。「こうしたら良いのではないか?」という現場の声を会社の開発担当に伝え、より良いものが形になればいいと思います。

――農業はキツいとか苦しいとかイメージがあります。

木下:私たちは人間に合わせた果物栽培を研究しています。昔に比べると身体への負担は少なくなっているのですよ。

 AIを使った計画的な栽培で休みも取れやすくなっています。収穫時期や花が咲いている時期は集中して作業を行いますが、それ以外の時は比較的休みが取りやすくなっています。

――農業を行う上で大変なことはありますか?

木下:天候に左右されることですね。台風が上陸する際は早めに収穫します。スマホで雨雲の動きとか確認して判断します。

 昔は雲の動きを見たり湿度で天候を予想していましたが、今はスマホで確認できるようになったので楽になりました。

――木下さんにとって、農業の魅力は何ですか?

木下:毎年、木の形も育て方も違いますが、それが面白いですね。農繁期は春から秋。

 冬は樹木の枝を切り、形を整えたり風通しを良くする「剪定(せんてい)作業」があります。農閑期になるけど農業は一年を通しての仕事。飽きることがありません。

――農業をして喜びは何ですか?

木下:直売所で葡萄や梨を販売していて、買ってくれた人が「美味しい」と言って再び買いに来てくれることですね。日々栽培している中で木々の変化を感じることが嬉しいです。

――今後、栽培予定のものはありますか?

木下:梨や葡萄以外、柑橘類も面白いと思っています。

――これから、どのような農業社会を作りたいですか?

木下:「誰でも出来る農業・誰もが少しずつ携われる農業」が理想です。子供の頃から農業に親しんでいて、大人になったら誰でも何かしら栽培する。

 食べるものは人間の生きる根幹だと思っています。それを海外に頼らず国内で生産できればいいと思います。

(2021/03/27 茨城県下妻市にて)

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