【エイブル】2021年2月20日放送分

大楽
おはようございます。FirstMaker~希望のストーリー~。大楽聡詞です。この番組は、新しい時代を切り開き日本に新たな産業を起こそうとしている企業や研究者にスポットを当て、彼らが目指す未来をお聞きし、震災の復興、そして新しい産業のリアルタイムな情報をリスナーの皆さんに感じてもらおうという番組です。

そして番組アシスタントはこの方です。

田巻果奈です。よろしくお願いします。

大楽
田巻さん、突然なんですけど、今まで色んな方々のインタビューを聞いてきて、自分の将来って考えますか。

田巻
いや考えますよ。当たり前じゃないですか。とにかくみなさんの熱意というかパワーがまず凄いですよね。あと目標とか夢が明確になってて、目標を定めてから、ではどうやって実現していくのか、ちゃんとプランを立ててそれに沿ってやっていくっていうことが、見習いたいなと思いました。

大楽
そうですね。あとさ、みんなさ、明るいんだよね。

田巻
確かに。ほんとにそうですね。

大楽
ほんと明るくて、ちょっとした壁なんかも絶対にここを突破できるっていう、そういう考えで突き進む人が多いんですよね。

田巻
分かります。どんなことでも目標や夢をきちんと立てることが大切なんだと感じました。

大楽
僕たちも何か目標決めよう。

田巻
いいですね。何にしましょう。

大楽
漫才とか。

田巻
ここにきて漫才ですか。何かいつも言いますよね、漫才しようよって。

大楽
でもさ、みんなが言うじゃん。みんなを笑顔にするのは何かって考えると、僕たち2人がじゃあ何して、何したらみんなが笑顔になってくれるんだって考えると、単純に……漫才。

田巻
漫才。笑顔を届ける。

大楽
まあ笑顔を届ける。そういう意味でね。その辺もちょっと考えながら何かできる目標をね。春ですしね。

田巻
そうですね。確かに。考えていきましょう。

大楽
さあ今日もですね、エフエム岩手エフエム仙台ふくしまFMIBS茨城放送bayfm、以上太平洋沿岸5局をネットしてお送りしていきます。

今日のゲスト:株式会社エイブル 岡井勇さん

大楽
FirstMaker~希望のストーリー~。今週も先週に引き続き福島県広野町の株式会社エイブル専務執行役員岡井勇さんとオンラインでインタビューの方、していきたいと思います。岡井さん、よろしくお願いします。

岡井さん
はい、よろしくお願いいたします。

田巻
よろしくお願いします。さあ、先週のお話のおさらいをすると、震災前から福島を中心に原子力発電所や火力発電所の工事やメンテナンスをしていたエイブルさんは、震災後従業員の皆さん自身の避難や生活の建て直しをしながら、廃炉作業にも関わるようになり、独自の技術と工夫で安全な作業をされているというお話をお伺いしました。

大楽
岡井さん、ご自身、そして従業員、家族の皆さんも被災者でありながら、復旧、そして廃炉作業というのは、精神的にもかなりきつかったように思うんですけどもいかがでしたか。

岡井さん
そうですね。もちろんその時々は困難ばかりだったように思います。ただ、今振り返りますと、それが私たちが次のステップに進むために重要なことだったんじゃないかと感じる時があります。

大楽
それはどういうことですかね。

岡井さん
例えば私達はロボットの研究開発をしています。そのロボットを使って排水施設の汚染水の回収を遠隔操作で行ったりと、今までとは違う。通常ですと人がいてそういうようなことをするんですけども、もう違う、遠隔っていう分野へ参入しています。

ロボット|株式会社エイブル
https://www.abl-fukushima.co.jp/robot/

大楽
ということやはり人が入れないというお話もあったのでロボットということだと思うんですけど、この開発されたロボットの詳細ってお伺いしてもよろしいですか。

岡井さん
はい。先程お話しした汚染水の回収を処理するロボットっていうのは、クレーンルームの先端にですね、6軸ロボットをつけて、またその先端にですね、いろんなアタッチメント―― アタッチメントっていうのは掴んだりする、ハンドをする機能を持たせたものであったり切断をする機能だったり、例えばあとは穴を開ける機能だったり、いろんなアタッチメントをつけてですね、それを、通常だとそういうことを人がやるんですけども、人が放射線によっての被ばくをしないように、離れた場所から、カメラアングルを見ながらですね、遠隔で操作をするロボットをやったりですね、色々とありましたけども排気筒解体で開発した、煙突を遠隔で切断するロボット、あとは壁をですね、遠隔で解体するロボット等ですね、福島第一原子力発電所で弊社のロボットがですね、遠隔での工事を色々行っておりました。

大楽
この番組ではですね、これまで色々なロボット、そしてドローンなどの企業にお話を聞いてきたんですけど、エイブルさんのロボット、このロボットの強みは何でしょうか。

岡井さん
そうですね、エイブルで色々と開発したロボットは、私達が現場で使うためのロボットということです。こういう作業するからこんな機能が必要だとか、実際に現場での使い勝手が良くないからこういう風に改良するとかですね、やっぱりうちは工事をやる職人っていうこともありますので職人だったらどういうふうにやるかっていうことですね、開発部隊と現場の部隊が連携を取りながらですね、職人の技をロボットに吹き込む、命を吹き込むっていう形で色々と改良とか改善等ていうのが、またそれを作ったりとかするのが強みかなという風に思ってます。

大楽
そうするとやっぱり現場で鍛えられるロボットですよね。もうすぐに実戦で便利に使える機械ってことですもんね。皆さんのお話をお伺いしてすぐ改良できるということですよね。これってやっぱり実践で使うにはかなり重要になりますよね。

岡井さん
そうですね。実戦で使ってですね、それによって私たち有形向けの技術やノウハウが蓄積されていきました。ただ現場で作業をするだけではなくどうやったらもっと安全に確実に作業ができるか、とみんなで考えるようになりました。例えば、机上、机の上で計画をしてモックアップ等で試験を行って問題なくロボットの設置、例えば今回の120 m の高さであれば、風の影響とかそういう形であの揺れながらやるんですけども、設置をしてから今度は切断っていうのもあるんですけど、それがうまくいかないというのも色々あったりですね、これ全て遠隔操作っていう形なんですけども、モックアップ等ではそういう遠隔操作とか切断とか設置とかっていうのがしっかり出来ていても、実際の現場では風の影響とかがあって装置の設置がうまくいかなかったり、切断もどうしても鉄のひずみ等で切断の歯が噛み込んだり、通信が確立されてたのにいきなり遮断されたり、本当にモックアップでは出てこないような事象がでたり、というのがありました。それに対して自分たちでものづくりというかこういうシステムを作ってるんで、すぐに「そしたらこういう形をやれば対応できるんではないか」ということを、対応策をとって、それでまたロボットを改良していうことで改善を行って最終的には無事に施工できた、というようなことになります。

大楽
モックアップ、試験だけではわからないことを現場に出して、そこでまた現場の問題点があったらそれを持ち帰ってさらに改良するってことですもんね。すごいですね。この技術を使って例えば他の会社に販売したりとか開発受注なんかもできるんじゃないですか。

岡井さん
そうですね、このような技術とか考えは他の分野でも活躍できることがあるんではないかなというふうに思ってますんで、まだまだですけども、世の中に役に立っていければなというふうに思っております。

大楽
是非宜しくお願い致します。その他新しくエイブルさんの方で取り組んでいる事ってありますか。

岡井さん
そうですね、メガソーラー発電の建設と、現在運営等やっております。再生可能エネルギーの発電の設計や建設なども行なっております。

再生可能エネルギー|株式会社エイブル
https://www.abl-fukushima.co.jp/energy/index.html

大楽
詳しい事は後半、またお話をお伺いしていきたいと思います。

地域社会と企業

大楽
今週は先週に引き続き株式会社エイブル専務執行役員岡井勇さんにお話を伺っています。岡井さん、自前でソーラー発電所を設計建設したり後は再生可能エネルギーの分野にも参入しているのですか。

岡井さん
はい、そうですね。現在太陽光や風力発電、あと火力発電、あとはバイオマス発電等にチャレンジしてます。

田巻
そこまで。

大楽
すごいですね。

岡井さん
太陽光では自社のソーラーパークを現在現在6か所所有しておりまして、全部合わせて約6メガワットですかね、のものを所有しております。

田巻
新しい分野に取り組むために社員の採用もしているそうですね。

岡井さん
そうですね、私たちは新卒、中途採用は常に行っています。新卒は地元の高校や福島出身で東京などの大学で学んで戻ってきた若者の採用もしてますし、あとは海外出身の方も採用しております。中途採用ではやりがいを感じてうちに来て仕事をしたいっていう人も多くいます。

採用情報|株式会社エイブル
https://www.abl-fukushima.co.jp/recruit/

田巻
なるほど。やはりやりがい大事ですよね。

岡井さん
そうですね、一口にロボットを開発すると言っても、形の見える部分の設計もあれば、それを制御するプログラムの開発も必要になります。例えば大きなプロジェクトだったら、大きい会社であれば一部分の役割だけを「これやって」と与えられて全体像が見えない、要は「自分は何をやっているんだろう」というときがあると思うんですけども、エイブルでは全体の目的、目標を明確にして、それをみんなで共有をして「何のためにやってるんだ」っていうのを、「こういう機能を持たしたいんだ」というのを、いろいろと共有して、個人が働きやすい環境だと思います。

大楽
なるほど。地元の企業が新しいことに取り組むほど、地域の人を採用して雇用が生まれて、産業が育って、地域の発展につながっていくという実例ですよね。
ちなみに岡井さんは地域発展と企業についてどのようなお考えをお持ちですか。ちょっとお願いします。

岡井さん
私たちは福島県の会社ですが、それは震災にかかわらずどの地方でどの地域でも大切なことだと思います。地域の活性化のために具体的にどうするべきかと言えば、人を雇用して新しい技術やサービスを開発して経済を盛り上げることしかないのかなという風に思います。要は学生さんというのはどうしても就職のためにとかっていう良い会社に入りっていうようなことだと思うんですけど、就職することを目的にするのではなく、要は学生の時っていうのは本当に実績ってのはまだ無いと思うんで、就職をして更なるスキルアップ、磨きをかけることによって、解消もそれを後押しして、働いている人に報いるような経営をしていかないといけないなというふうに思っております。

田巻
いやあ学生にとって耳が痛いこともありますが。でもやはり就職はゴールじゃなくてそこがスタートって最近すごい企業説明会でも聞いたりするんで、その通りだと思います。

大楽
やっぱりあれですもんね、学生時代はモックアップですよ。試験ですから。それから初めてこう現場に出るっていうか。それ(大学)だけではないですもんね、岡井さん。

岡井さん
そうですね、やはり1+1=2っていう答えではなく、1+1が3にもなり4にもなりっていうのが社会なのかなというふうに思います。

大楽
やっぱり震災中たくさん辛いこともありましたもんね。

岡井さん
そうですね。震災は本当に辛いことがたくさんありました。今も廃炉などありますが、その中で分かったこと、培ったことは多くありました。まずはいろんなことあるんですけど前を向いて進んでいくと未来は開けるかなという風に思いました。

大楽
なるほど。やはりもう発電所の所でね10年間ほど頑張ってこられてる岡井さんの言葉なんで。

田巻
重みがあります。

大楽
重みがあるしやっぱり風化させちゃいけないなっていうのを改めて感じましたね。先週、そして今週と2回にわたり、福島県で発電所、プラント工事・メンテナンスを行い、福島第一原子力発電所の廃炉作業も行っている株式会社エイブル岡井勇さんにお話をお伺いしました。岡井さん、これからも安全に気をつけて頑張っていただきたいと思います。

岡井さん
はい。どうもありがとうございました。

田巻
ありがとうございました。

大楽
ありがとうございました。

エンディング

先週、今週と株式会社エイブル専務執行役員岡井勇さんをお迎えして福島第一原子力発電所の解体作業などのお話をお伺いしました。

まあね株式会社エイブルさんって名前自体ね、不可能を可能にするということで色んな取り組みされてますよね。

そうですよね。廃炉作業のために自分たちでロボットを作るってすごいですよね。

すごい。やっぱりさ、起きてしまったことっても仕方がないんだけど、それを将来のためにどうしたらいいかってことに真剣に向き合う。僕たちを支えてくれる作業だけではなくてその先につなごうとしてるって言うのはね、もう本当にありがとうございますっていう言葉しかないですね。

確かにさっき岡井さんの、現場の職人さんの動作をロボットで再現しているっていうお話、あれってやっぱりもう前々からずっと現地で実際にやってる人だからこそできることですよね。だからこれはエイブルさんしかできない仕事だなって思いました。

そうだね。そこの現場に行ってさ、そこでまたいろんなことをやって改良点をね、そこで見つけて、そこをまた新しいものを仕上げていくって作業もね。

ほんとそうですよね。エイブルさんのアタッチメント、あれ本当に人の手みたいな感じでいろんな部品があるみたいで、そちらの方もエイブルさんのホームページに詳しく載ってるんで皆さん是非チェックしてみてください。

これからもぜひ頑張っていただきたいと思いますね。

やっぱり仕事は誰かの役に立つことがやりがいに繋がるんだなって思いました。私も誰かのためになれるように頑張ります。